下まぶたのクマ治療

下まぶたのクマ治療とは？
こんな方にオススメ
施術のメニューと料金
脱脂と脂肪注入
症例写真
治療の流れ
クマ治療施術後の過ごし方
クマ治療ダウンタイム・リスクなど
クマ治療お悩みQ&A

下まぶたのクマ治療とは？

下まぶたのふくらみが生じるワケ

目は脂肪のクッションで包まれています。
目の周りの骨が年齢とともに萎縮してきたり、脂肪を包む膜が緩んでくると、重力に従って下まぶたの脂肪が前に飛び出てきます。

加齢に伴って頬骨（目の下の骨）がへこみ、靭帯がたるむことも、ふくらみが生じる原因の一つです。

このふくらみは、自然になくなることは基本的にありません。
時間が経つほど目立ってくる場合が多いです。

ふくらみはメイクでは隠せません

ふくらみの上下には影ができます。ふくらみの部分には自然にハイライトが入ってしまうので、影はより一層目立ちます。
この影によって、目もと年齢は一気に引き上がります。

このふくらみと影は、マッサージでも美容クリームでも無くすことはできません。メイクでのカバーも難しいので、とても厄介です。
クマが膨らむことで、もともとある涙袋も見えなくなってしまいます。

ふくらみの影響をなくす根本的な方法は、余分な脂肪をとってしまうか、脂肪を移動させることです。
※切開を伴う施術に抵抗がある方は、ヒアルロン酸注入でも多少の軽減が可能です。

下まぶたの脂肪は3つに分かれています

下まぶたの眼窩脂肪は、おおむね3つの部屋に分かれています。
それぞれの部屋から確実に脂肪を除去／移動させることで、目の下の余計なふくらみと、ふくらみによる影を消すことができます。

脂肪を取り残せば確実にふくらみが残ります。
余分な脂肪は一度の施術で確実に処理する必要があります。

こんな方にオススメ

施術のメニューと料金

経結膜脱脂
（皮膚を切らないクマ治療）

￥220,000（片側￥132,000）

※税込み
※基本的な麻酔（点眼麻酔、局所麻酔、眼窩下神経ブロック）は、料金に含まれます

下まぶたの粘膜を切開して、余分な脂肪を取り除きます。
皮膚は切りませんので、見える部分に傷あとができません。

下まぶたのふくらみの治療として、最もシンプルな方法です。

ハムラ法（眼窩脂肪移動術）に比べて、組織を切る範囲が狭いので、ダウンタイムが少なく済みやすい傾向があります。
ただ、もともとの骨格などの影響によっては、術後にへこみ感が生じる可能性があること、若干再発の可能性があることがデメリットです。

裏ハムラ
（経結膜的眼窩脂肪移動術）

￥451,000（片側￥270,600）

※税込み
※基本的な麻酔（点眼麻酔、局所麻酔、眼窩下神経ブロック）は、料金に含まれます

ハムラ法（眼窩脂肪移動術）は、脂肪を切除せず、下方に移動させる手術です。
山を切り崩して谷を埋めるように、余分な脂肪を移動させることで、下まぶたの平面をきれいに整えます。

ハムラ法の最大の利点は、膨らみの下のへこんだ線：ティアトラフ（tear trough）を軽減・解消できることにあります。

ティアトラフは、骨と皮膚とをつなぐ靭帯（図の▶）によってつくられています。
この靭帯がもともと短かったり、加齢に伴い骨が後退することで、その部分だけ皮膚が骨側に強く引っ張られ、線が目立つようになります。

ハムラ法では、この靭帯を切り離し、その間に脂肪を敷き込みます。
切り離した靭帯が再びくっついてしまうことを防ぐとともに、脂肪のボリュームにより、へこんだ線を軽減させられます。

ハムラ法のその他の特徴・利点としては、ふくらみの再発と、下まぶたが凹むリスクが非常に少ないことが挙げられます。

裏ハムラとは？

ここまでが『ハムラ法』についての説明ですが、裏ハムラとは、裏（結膜側）からハムラ法を行う手術の俗称です。

図のように結膜を大きく切開して、上記のハムラ法（靭帯の離断、眼窩脂肪の移動と固定）を行っていきます。

皮膚は切らず、結膜（下まぶたの粘膜部分）しか切りませんので、経結膜脱脂と同様、見える部分に傷あとができません。

※ 注意 ※

へこんだ線（ティアトラフ）が目立つ方が経結膜脱脂を受けた場合、あとから「やっぱりへこんだ線をなんとかしたい」となっても、ハムラ法での再施術は承れません。
靭帯を切り離したあとに、敷き入れるべき脂肪が無くなっているからです。

へこんだ線（ティアトラフ）が目立ちやすい方、カウンセリングの際にハムラ法をおすすめされた方は、この点を十分ご検討ください。

表ハムラ
（経皮的眼窩脂肪移動術）

￥451,000（片側￥270,600）

※税込み
※基本的な麻酔（点眼麻酔、局所麻酔、眼窩下神経ブロック）は、料金に含まれます

表ハムラ（経皮的眼窩脂肪移動術）は、目の下にふくらみがあり、かつ下まぶたのたるみ・シワ感が強めの方におすすめの方法です。

眼窩脂肪を処理することで下まぶたが平らになると、伸ばされていた皮膚がたるむことになります。

たるんだ皮膚を切除し、そこの傷からハムラ法（靭帯の離断、脂肪の移動と固定）を行います。
切ったところは縫い閉じます。1週間後くらいに抜糸にご来院ください。

皮膚のたるみ

経結膜脱脂と裏ハムラは、たるんだ皮膚に対する治療効果はありません。

膨らみが大きかったり、もともと皮膚が伸びてたるんでいると、手術により脂肪の膨らみがなくなった後も、皮膚のたるみはそのまま残ります。

皮膚のたるみもあわせて改善させたいなら、脂肪は脂肪、皮膚は皮膚で、それぞれ治療が必要になります。

たるみが強い方は、下まぶたのたるみ手術（下眼瞼除皺術）や表ハムラにより、余分な皮膚を切除するのが効果的です。 
切開は避けたいという方には、真皮コラーゲンを増やすことで皮膚のハリを改善させる、PRP皮膚再生療法がおすすめです。

脱脂と脂肪注入

くまの膨らみが大きく、その下のへこんだ線が目立つ方には、通常はハムラ法をご提案します。

ただ、くまの膨らみが大きくない場合は、移動できる脂肪の量が、あまりありません。
ハムラ法を行っても、へこんだ部分のボリュームアップ効果が十分ではありません。

そのような方には、脱脂＋脂肪注入をおすすめします。

脂肪注入・目の下	￥253,000〜

脱脂後に脂肪注入を行うことの意義

脱脂で得られる効果は

膨らみがなくなる
ティアトラフ（膨らみの下のへこみ）が目立たなくなる
膨らみで隠れていた涙袋が顕在化する

この3つです。
※涙袋がもともとない方は、脱脂を行っても涙袋はできません。

クマの膨らみが目立つ方は、目の下の骨が後退して、チーク（頬骨前面部分）が平坦になっている場合が多いです。
チークが平坦だと、疲れた印象に見られがちだったり、脱脂後に下まぶたがくぼみやすい傾向があります。

脱脂後に脂肪注入を行うことで、

目の下の美しい曲面（オージーカーブ）が整うことで、立体感のある魅力的な中顔面に
下まぶたの凹みが軽減

この2つの効果が得られます。

脂肪注入の実際

脂肪を取るのにまた脂肪を注入するというのは、いまいち理解しがたいかもしれません。

脱脂後の脂肪注入では、ティアトラフを形成するリガメントより下の部分に、脂肪を注入していきます。

イラストで見ると、取り除く脂肪と注入する脂肪の位置が全く異なることがご理解いただけるかと思います。

この部分に脂肪を注入してチークのボリュームを増やすことで、オージーカーブの改善と、下まぶたのくぼみの改善という2つの効果を得ることができます。

赤クマ・青クマと脂肪注入

下まぶたの色み（赤クマ・青クマ）が気になるなら、脂肪注入をおすすめします。

色みの原因は、下まぶたの皮膚が薄いことです。
血流不全により酸素を失った血液が黒っぽくなると、毛細血管が透けて青みがかって見えるようになります（青クマ）。
下まぶたの皮膚の下の眼輪筋が透けると、赤っぽく見えます（赤クマ）。

皮膚と眼輪筋の間に脂肪を薄く注入すると、皮下に厚みが出て、これらの色みの改善が期待できます。
下まぶたは皮下が厚くなりすぎると違和感が生じるので、違和感が生じない程度に薄くまんべんなく注入するのがポイントです。

色みは脱脂を行うだけでも改善する場合があります。
必ずしも脱脂と同時に脂肪注入を行う必要はなく、まずは脱脂を受けてみて、色みが改善されなければ改めて脂肪注入を検討するでもいいと思います。

なお、チークのボリュームアップやゴルゴラインの改善は、脂肪注入以外にもヒアルロン酸で同様の効果を出すことはできますが、下まぶたの色みに関しては、脂肪注入でしか改善できません。
ヒアルロン酸を下まぶたの薄い皮膚の下に注入すると、透明なヒアルロン酸が透けて見え、青っぽくなってしまうからです。

ゴルゴラインと脂肪注入

クマがある方は、ゴルゴライン（mid-cheek groove）も目立つ場合が多いです。

ゴルゴラインもティアトラフと同様に、皮膚と骨とを結びつけるリガメント（靭帯）によって形作られます。

ゴルゴラインは、脂肪注入により改善が可能です。
気になる方は、ぜひ脂肪注入をご検討ください。

脂肪注入はいつ受ける？

脱脂後の脂肪注入のタイミングは、いつでも大丈夫です。
脱脂と同時でも問題なく行えますし、まず脱脂だけ受けてしばらく過ごしてみて、「やっぱり気になる、なんとかしたい」となったら、改めて脂肪注入の予定を組んでいただけます。
脱脂と脂肪注入を同時に行うメリットは、『ダウンタイムが1回で済む』くらいです。

カウンセリングの段階で、ゴルゴラインや頬部の凹みを認める方には、脂肪注入の必要性についてはお伝えしますが、受ける／受けないはお客様ご自身の意思で決めていただけます。
脱脂だけ受けたあと、ご自身で凹みが気にならないなら、脂肪注入は全く必要ないのです。

他院で受けた脱脂の再施術について

クマ取り（経結膜脱脂）は、多くの美容クリニックで行われる、比較的メジャーな施術です。

ですが、技術の乏しい医師が行うと、脂肪の取り残しが生じ、膨らみが残って全く満足できない結果となってしまいます。
再施術の相談をしても、追加切除ではなくヒアルロン酸や脂肪注入などを提案され、さらなる出費を迫られることもあるようです。
そもそも膨らみが残った状態でヒアルロン酸や脂肪注入を行っても、キレイになる保証はありません。
ヒアルロン酸や脂肪注入で膨らみが消せるのであれば、最初からクマ取りを行う必要はないのですから。

当院では、他院で受けられたクマ取り後の追加切除を承ります。
不必要な出費を繰り返す前に、まずは当院でのカウンセリングをご検討ください。

経結膜脱脂（他院修正）	￥286,000（￥171,600 ）

クマ取りに限らず、手術の後には傷をつけた組織の周りで炎症／癒着／瘢痕化という反応が起きて、組織が固くなったり、組織と組織の間が剥がれにくくなったり、出血しやすくなったりします。

クマ取りに関しても、再施術では一度切った結膜は固くなり、脂肪周囲には癒着が見られます。
下まぶたの眼窩隔膜内という非常に小さなスペースで、出血させないよう丁寧に癒着を解除し、余剰脂肪を探していくという作業は、極めて高度な技術を伴います。
通常の経結膜脱脂に比べ、再施術は倍以上の時間を要することもあります。

再施術は、費用だけでなく身体にも余計な負担となります。
まずは安易に脱脂を受けることなく、膨らみを確実に除去できる技術を持った医師・クリニックであるか、十分に検討を重ねてください。

※ 再施術までの期間は、初回手術から最低6ヶ月以上、通常は1年程度あけていただいております。
※ 再施術を行ったとしても、脂肪による膨らみが残存する可能性があります。

特に脂肪が多い方の経結膜脱脂

特に脂肪の膨らみが強い方には、基本的にハムラ法をおすすめしています。
そのような方が経結膜脱脂を選択された場合、異常に脂肪が取りにくく、手術に通常よりもかなりの時間を要することが多いです。

線引きが難しく、明確な条件のご提示が難しいのですが、できる限りハムラ法で受けていただきたい方、本来なら経結膜脱脂は避けていただきたいようなお目元の方が、どうしても経結膜脱脂を受けたいという場合、下記の料金が適用になる可能性があることを、ご了承ください。

経結膜脱脂（脂肪過多）	￥286,000（￥171,600 ）

症例写真

経結膜脱脂

内容

下まぶたの粘膜を切開し、余分な眼窩脂肪を切除することで、目の下の膨らみを軽減・解消します。

料金

￥220,000 (税込)

リスク

痛み、腫れ、内出血、下まぶたのへこみなど

もともとチーク部分のボリュームロス、ボリュームの左右差があります。
更に脂肪注入やヒアルロン酸を追加すると、左右差の解消や、へこみ感の改善が期待できます。

裏ハムラ

内容

下まぶたの粘膜を切開し、眼窩脂肪を移動させることで、下まぶたの膨らみとへこみの状態を改善させる手術です。

料金

￥451,000 (税込)

リスク

痛み、腫れ、内出血、傷あと、下まぶたの一時的な下垂など

表ハムラ

内容

下まぶたの余分な皮膚を切除したうえで、眼窩脂肪を移動させることで、下まぶたのシワ・たるみを改善しつつ、膨らみの状態を改善させる手術です。

料金

￥451,000 (税込)

リスク

痛み、腫れ、内出血、傷あと、下まぶたの一時的な下垂など

術後1ヶ月なので、まつ毛の下にまだ傷あと感が残っています。
一般的な経過として、これから更に目立たなくなってくることが期待できます。

ダウンタイムの一例：裏ハムラ

ダウンタイムの一例：表ハムラ

表ハムラは皮膚を切りますので、裏ハムラに比べると、内出血が出る可能性は多少高まります。
下まぶた周辺がそれなりに腫れて黄色っぽくなることが多いですが、この方のように大して腫れないこともあります。

皮膚を切除することと、脂肪を下に引くことにより、表ハムラでは下まぶたが一時的に下がった感じになりやすいです。
（アッカンベーのような状態）
こちらの経過では比較的早期に戻っていますが、下がりが改善するまで3ヶ月ほど要することもあります。

内容	下まぶたの余分な皮膚を切除したうえで、眼窩脂肪を移動させることで、下まぶたのシワ・たるみを改善しつつ、膨らみの状態を改善させる手術です。
料金	￥451,000 (税込)
リスク	痛み、腫れ、内出血、傷あと、下まぶたの一時的な下垂など

表ハムラは皮膚を切りますので、裏ハムラに比べると内出血が出る可能性は多少高まります。

大抵の場合は問題なく手術を行えますが、下まぶたの緊張が強い場合は手術が難しく、腫れが出やすい傾向があります。

皮膚を切除することと、脂肪を下に引くことにより、表ハムラでは下まぶたが一時的に下がった感じになりやすいです。
（アッカンベーのような状態）
写真の例では比較的早期に戻っていますが、下がりが改善するまで3ヶ月ほど要することもあります。

治療の流れ

カウンセリング

お客様のお悩みとご希望をお伺いし、お肌の状態や骨格、ご予算等をふまえ、最適なプランをご提案いたします。

お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。

※当日の施術をご希望の場合、ご予約状況により当日のご契約・施術が可能な場合もございます。

ご契約

いくつか書類をご記入いただきます。
未成年の方は親権者様の同意書が必要になります

＜未成年の方へ＞

お会計

自由診療では施術前のお会計をお願いしております。

＜お支払い方法＞

写真撮影

施術前の記録として、写真を撮影させていただきます。

メイクオフ

パウダールームにてアイメイクを落としていただきます。

処置室へ

処置室へ移動します。

デザイン

ふくらみの状態の最終確認をいたします。

麻酔

点眼麻酔と局所麻酔を行います。
なるべくご負担を減らせるよう、笑気麻酔や静脈麻酔もご利用いただけます。

＜麻酔について＞

施術

所要時間は以下の通りです。
・経結膜脱脂術： 50分～60分
・裏ハムラ： 150〜180分
・表ハムラ： 120〜150分

裏ハムラ、表ハムラは時間を要します。基本的には静脈麻酔で施術を受けられることをおすすめします。

仕上がりの確認

鏡を見て仕上がりをご確認いただきます。

術後説明

施術後の過ごし方やお手入れの方法、お薬の使用方法などについて説明します。

写真撮影

施術後の記録として写真を撮影させていただく場合がございます。

通院

表ハムラでは術後1週間前後で抜糸にご来院ください。
裏ハムラは、術後1〜2週間のタイミングでご来院ください。
経過に問題がなければ、脱脂の場合も含め、手術から2ヶ月のタイミングで、ご来院いただいております。

心配なこと、気になることがありましたら、まずはLINEやメール、お電話でご連絡いただき、ご予約の上ご来院ください。

アフターケア

術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

施術後の過ごし方

コンタクトレンズ

1週間ご利用をお控えください。
それ以降はお使いいただけますが、違和感がある場合は更に3日ほどご利用をお控えください。
その後も違和感が続く際はお早めにご連絡ください。

粘膜を切らない表ハムラでは、コンタクトレンズの使用制限はありませんが、眼球結膜（白目の部分）のむくみにより、コンタクトの装用に支障をきたす場合があります。

洗顔

直後から可能です。
目の周りは1週間ほど内出血のリスクがありますので、洗顔の際は優しく触れてください

メイク

直後から可能です。
アイメイクは落とす時にどうしても力が加わってしまいますので、当日はお控えください。

入浴

からだが温まりすぎないよう、手術の当日から翌々日までは短時間のシャワー浴でお済ませください。
それ以降は制限はございません。

アルコール

アルコールにより血行が良くなり、腫れや内出血のリスクが高まります。
翌々日までは過度の飲酒はお控えください。
それ以降は制限はございません。

運動

血流が良くなると腫れやすくなります。運動は1週間ほどお控えください。

喫煙

喫煙は切開した皮膚・粘膜だけでなく、内部の治癒にも悪影響を与えます。
最低2週間、できれば1か月間は禁煙をオススメします。

お顔のマッサージ

目もとのマッサージは少なくとも3週間はお控えください。

クマ治療ダウンタイム・リスクなど

起こりやすい

痛み

麻酔の効果は早くて2～3時間、通常は術後5〜6時間で切れてきます。
術後に痛み止めの飲み薬をお渡ししますので、お使いください。
痛みは2～5日ほどで落ち着くことが多いです。

腫れ・むくみ

麻酔薬と施術の影響で、むくみ感が出ます。
内出血が出なければ、経結膜脱脂で5日くらい、ハムラ法で1〜2週間でおおむね落ち着くことが多いです。

目のゴロゴロ感

粘膜を切開する施術（経結膜脱脂、裏ハムラ）を受けられた場合に起こります。
3日から、長くて7日ほどで落ち着きます。

傷あと

皮膚を切開する表ハムラを受けられる場合は、下まつげのキワに傷あとができます。
3～4週間赤みが続き、徐々に落ち着きます。体質等により傷あとが茶色っぽくなることがあります（色素沈着）。
色素沈着は3カ月ほどで落ち着き始めることが多いです。

脂肪が固くなる

ハムラ法で移動させた眼窩脂肪は、一時的に固くなります。
3ヶ月ほどで自然に緩んできますが、脂肪が硬い間は、少し凸凹感が気になる場合があります。

下まぶたの下垂

特に表ハムラのあとで、下まぶたが下に引っ張られた状態（アッカンベーの状態）になることがあります。
徐々に改善します。2～3ヶ月ほどかかる場合もあります。まれにですが、若干の下垂が残る場合があります。
表ハムラを必要とする方は、皮膚の弾力が低下しており、下まぶたの瞼板付近の支持性も下がっていることが多いです。
下まぶたが引っ張られない程度に皮膚の切除量を加減すると、たるみが残ってしまいます。
必要なダウンタイムとして、ご了承ください。

まれに、裏ハムラでも下垂の症状が生じることがあります。

時々起こる

内出血

皮膚の下で出血が起こると、下まぶた周辺が赤紫色になります。3週間ほどで徐々に消えていきます。

小じわの増強

脂肪の膨らみによって、下まぶたの皮膚は伸ばされています。
年齢などの影響で下まぶたの皮膚の弾力がなくなっていると、施術後に膨らみがなくことで、下まぶたの小じわ感、ちりめんジワ、たるみが目立つようになる場合があります。
施術後にしわ感が気になる場合は、皮膚を厚くしてハリを持たせる肌質改善ヒアルロン酸（ボライトXC）や、皮膚を引き締める CO2フラクショナルレーザーがおすすめです。
くまの治療前からたるみが強い方は、下まぶたのたるみ手術（下眼瞼除皺術）も有効です。

まれに起こる

左右差

施術の際には左右差が生じないよう丁寧に施術を行います。骨格などの影響により、完全な左右対称が得られない場合があります。
腫れが落ち着いた後も左右差が気になる場合はご相談ください。

凹凸の残存

脂肪を取る場合は過不足なく、左右差の無いように仕上げることを目指しますが、内部の状況等により十分な量を取り切れずに膨らみ感が残ったり、へこみ感が生じる可能性があります。
脂肪の残存が明らかな場合には、追加切除を検討いたします。
気になる際はヒアルロン酸や脂肪注入での対応が可能です。

感染症

細菌が感染すると、赤く腫れたり、痛みや熱感が出ることがあります。
感染症の予防のため、施術の後に抗生剤の飲み薬をお渡しします。

再発(脱脂のみ)

脱脂を行って一旦フラットな状態にしても、加齢変化により頬骨が更に萎縮することで、相対的に頬骨より脂肪が前に出てきて、膨らみが生じる可能性があります。

神経損傷(ハムラのみ)

ゴルゴラインを形成する眼輪筋や靭帯を頬骨から剥離する際に、頬骨から出ている眼窩下神経に傷がつく可能性があります。
これに伴い、下まぶたを触ったときにピリピリ感が生じたり、下まぶた周辺の感覚が鈍くなることがあります。
通常数ヶ月の経過で改善してきます。
内服薬を使用する場合があります。

目のかすみ

麻酔薬等の影響により、目のピント調整機能がうまく働かなくなることで、目がかすんだり、ぼやけて見えることがあります。
手術終了後20分ほどで改善します。
少し休んで、見え方が通常通りに戻ってからお帰り頂きます。

まれに目を動かす筋肉に麻酔が効くことで、ダブって見える症状が出ることがあります。
通常翌朝までには消失します。

迷走神経反射

施術に対する緊張と麻酔の痛みの影響などにより、血圧が下がって気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。

極めてまれ

肥厚性瘢痕・ケロイド

皮膚を切開する表ハムラの施術を受けられた場合に起こる可能性があります。
体質により傷あとが盛り上がる可能性があります。
傷あとが目立ってきた場合には、内服薬などにより対応いたしますので、ご連絡ください。

血腫

強い内出血が起こるとまぶたの皮下に血液がたまり、強い腫れや痛みが出ることがあります。
万が一生じた際は、血腫を除く処置を行う場合があります。

麻酔薬アレルギー

蕁麻疹、アナフィラキシーなどが生じます。状況に応じて直ちに適切に対処致します。

院長からのコメント

※非表示※ 早めの対応がオススメです

皮膚はある程度伸び縮みするものですが、一定以上の力が加わると、あたかもバネが伸びきってしまうように、皮膚も伸びたままになってしまいます。
ふくらみが一定以上強くなると、その時点で脂肪を取っても皮膚の伸びは戻らず、小ジワやシワ、たるみとして残ってしまい、改善させるにはたるみ手術（下まぶたの余分な皮膚を切る手術）が必要になります。

早め早めのご対応をオススメします。

たるみ・小じわが気になるけど、どうしても皮膚を切るダウンタイムがとれない方には、フラクショナルレーザーによる皮膚の引き締めや、PRP注入による皮膚再生がおすすめです。

クマ治療 Q＆A

施術はだれでも受けられますか: 妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方、麻酔薬アレルギーのある方は、この施術を受けることができません。
抗凝固薬（血液をサラサラにする薬）を内服中の方、糖尿病の方、白内障手術後の方は、病状により施術を受けられない場合があります。
上記以外にも、医師による診察にて施術不適と判断される場合があります。

ヒアルロン酸でくまを無くせませんか？

下まぶたは、もともと凹んでいるものです。
ヒアルロン酸だけでなんとかしようとする場合は、膨らんでいる周りを更に膨らませて平らにしようとすることになり、どうしても無理が生じます。
基本的には手術を強くおすすめしますが、どうしても手術を受けられない方には、ヒアルロン酸でのご対応も可能です。

ヒアルロン酸でくまを軽減させたい場合は、2種類のヒアルロン酸を使用することが多いです。
へこんだ部分の浅い層に柔らかいヒアルロン酸を、萎縮した頬骨のボリュームを補う目的で、深層に固いヒアルロン酸を使用します。
こうすることで、自然に近い形でくまを軽減することができます。

やりすぎると違和感が出やすい施術になりますので、控えめに仕上げていきます。
目的はくまの「解消」ではなく、あくまで「軽減」ですので、その点ご了承ください。

3部位のうち真ん中だけ取ってもらえればいいので、安くなりませんか？: 3つの部位の1つだけがふくらみの原因になっていることはほぼありません。外側が少ないことはまぁまぁあります。
余分な脂肪を残してしまうと、確実にふくらみが残ります。
ですので、当院では脂肪の切除量によるグレード設定はしておりません。
そもそも、他の部位を傷つけずに1部位をピンポイントで狙って取りにいけるのは、一定水準以上の技術・知識を有した医師に限られますが、そのような医師であれば、脱脂に対してそのような料金設定を設けることは、倫理的に行わないと思います。
1部位に手をつければ、その周囲にも癒着が生じ、後でやっぱり取りたいとなったときに、再施術がやりにくくなるからです。
全くおすすめできる方法ではありません。

くまを脂肪溶解注射で改善できませんか？: 眼窩脂肪の内部や付近には、目を動かすための筋肉や視神経など、大事な構造がたくさんあります。
脂肪溶解注射の注射範囲では、大なり小なり炎症が発生します。
炎症が周囲の筋肉や神経に波及した場合、視機能に問題が生じる可能性があり、その症状は必ず治る保証もありません。
くまの減量を目的とした眼窩脂肪への脂肪溶解注射は、当院では危険であると考えていますので、取り扱いはございません。

成長因子などでくまを消せませんか？: 成長因子や、スネコス等のECM製剤は、あくまで肌質を改善させるもので、形を変えるほどの効果は期待できません。
実際くまのあるスタッフに対して施術を行い検証しましたが、肌質は改善しても、膨らみを小さくするような効果は確認できませんでした。

下まぶたのクマ治療