脂漏性角化症（老人性いぼ）
脂漏性角化症とは？
脂漏性角化症は、老人性疣贅（ゆうぜい）、老人性いぼなどとも呼ばれます。
「老人性」とはいっても、早ければ30代から発生することもあります。
良性の皮膚腫瘍で、表皮の細胞が増殖することで、茶褐色の盛り上がりを呈します。
色の薄いものから濃いもの、盛り上がりのないものからイボ状のものまで、多彩な形態をとります。
※ 写真の▲はすべて脂漏性角化症
シミのような外観でも、IPLやシミ取りレーザーで効果が無く、かすかに盛り上がりのあるものは、この脂漏性角化症である可能性があります。
放置しても癌化する（癌に変わる）ことはありませんが、大きくなったり、盛り上がりが強くなったり、色が濃くなったりと、時間とともに目立ちやすくなることが多いです。
小さいうちに取ってしまうことをおすすめします。
脂漏性角化症の治療法は？
脂漏性角化症の治療は一般的に、切除や液体窒素による冷凍凝固、レーザー治療などが行われます。
当院では、低出力の高周波電気メスにより表層のみを凝固し、剥がし取る方法をとっています。
当院ではCO2レーザー機器も備えてはおりますが、現在の電気メスを用いた方法が、病変のみをより安全・確実に除去できるものと判断しております。
施術の実際
まず腫瘍の部分に麻酔の注射を行います。
麻酔が効いたことを確認してから、腫瘍の表面を焼灼し、変性した腫瘍部分を剥がし取ります。
腫瘍の残存があれば、同じ作業を繰り返します。
腫瘍を取りきったら、傷の治りを早めるテープ（デュオアクティブ）を貼り、終了となります。
こんな方にオススメ
- 顔のイボが気になる
- イボがたくさんある
- 切らない施術がいい
施術のメニューと料金
| 基本料金 | ￥33,000 |
|---|---|
| 【5mm未満】1か所あたり | ￥5,500 |
| 【5mm以上】1mmあたり | ￥1,100 |
| 顔全体（基本料金含む） | ￥253,000 |
※ 基本料金には局所麻酔、術後の内服薬、被覆材、テーピングが含まれます
※ 料金は税込みです
料金の例
＜5mm未満：4つ、6mm：2つ、8mm：1つ＞
→ 33,000 +（5,500 x 4）+（1,100 x 6 x 2）+（1,100 x 8 x 1） = ￥77,000
症例写真
Case1
治療の流れ
01
カウンセリング
お客様のお悩みとご希望をお伺いし、お肌の状態をふまえ、最適なプランをご提案いたします。
お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。
02
ご契約
いくつか書類をご記入いただきます。
未成年の方は親権者様の同意書が必要になります
03
お会計
自由診療では施術前のお会計をお願いしております。
04
写真撮影
施術前の記録として、写真を撮影いたします。
05
処置室へ
処置室へ移動します。
06
デザイン
腫瘍の位置と個数を最終確認します。
07
麻酔
局所麻酔を行います。
なるべく痛みを減らして楽に施術を受けたい場合は、オプションの笑気麻酔や静脈麻酔をご利用いただけます。
08
施術
施術時間は1か所で5分程度、5か所でも15分程度です。
お顔全体の場合は、60～80分ほどかかります。
リラックスしてお過ごしください。
09
仕上がりの確認
施術が終わりましたら、鏡で仕上がりをご確認いただきます。
傷には治癒を早めるテープをお貼りします。
10
術後説明
施術後の過ごし方やお手入れの方法、お薬の使用方法などについて説明します。
11
写真撮影
施術後の記録として写真を撮影させていただく場合がございます。
12
通院
施術後の通院は通常必要ありません。
心配なこと、気になることがありましたら、ご予約の上ご来院ください。
13
アフターケア
術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
施術後の過ごし方
洗顔・スキンケア
当日はお休みください。
翌日以降は、テープを貼ったままで通常通りの洗顔・スキンケアをしていただけます。
メイク
当日はお休み下さい。
翌日からは傷以外の部分は可能です。
傷の部分は、上皮化した後から（傷が閉じてジュクジュクしない状態になった後から）メイクが可能ですが、通常少なくとも1ヶ月はテーピングを続けていただくことをおすすめしています。
テーピング
最初は少し厚みのあるテープを貼っていただきます。
傷が上皮化したら、お渡しする紙のテープを貼ってください。
テープを貼ることで 1）紫外線予防 2）摩擦による肥厚・色素沈着の軽減 3）保湿 4）圧迫 の効果により、目立つ傷あとになるリスクが低減します。
テーピングは少なくとも1ヶ月は続けていただくことをおすすめします。
入浴
当日は身体が温まりすぎないよう、軽くシャワー程度でお済ませ下さい。
翌日以降は制限はございません。
運動
翌日から可能です。
飲酒
血行が良くなり、腫れや出血のリスクが高まります。当日はお控え下さい。
翌日以降は制限はございません。
日焼け
傷あとは紫外線の影響を受けやすくなっています。
色素沈着を起こさないよう、施術後のUVケアにお気を付けください。
お顔のマッサージ
傷あとの部分のマッサージは1か月程度控えてください。
ダウンタイム・リスクなど
起こりやすい
痛み
局所麻酔の際に多少痛みます。
麻酔の効果は2～3時間で切れます。術後に痛み止めをお渡ししますので、お使いください。
術後の痛みはさほど気にならないことが多いです。長くても通常3日ほどで落ち着きます。
赤み・色素沈着
傷あとの赤みは1か月ほど続くことが多いです。
体質により、赤みのあとに色素沈着が起こることがあります。色素沈着は3～6カ月かけて落ち着いてきます。
色みが強い場合にはご相談ください。
まれに起こる
傷あと
腫瘍を除去した後は通常平坦になりますが、腫瘍が深くまで及んでいたような場合、若干へこみが生じることがあります。
内出血
麻酔の注射の際に毛細血管に傷がつくと、内出血のアザが1〜2週続くことがあります。
再発
腫瘍の細胞が残っていると、同じ場所に再発することがあります。
短期間のうちに再発が見られた場合は、再施術にて対応致します。
感染症
傷に細菌が感染すると、赤く腫れたり、痛みや熱感が出ることがあります。
抗生剤の飲み薬、塗り薬で対応いたします。
肥厚性瘢痕
体質により傷あとが盛り上がることがあります。
飲み薬等により対応いたしますので、傷跡が気になる時はご連絡ください。
迷走神経反射
施術に対する緊張や施術の痛みの影響などにより、血圧が下がって気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。
極めてまれ
麻酔薬アレルギー
蕁麻疹、アナフィラキシーなどが生じます。状況に応じて直ちに適切に対処致します。
脂漏性角化症 お悩みQ＆A
- 施術は誰でも受けられますか？
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局所麻酔アレルギーの方、妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方、局所の感染症に罹患している方は、この施術を受けることができません。
抗凝固薬（血液をサラサラにする薬）を内服中の方、糖尿病の方は、病状により施術を受けられない場合があります。
皮膚悪性腫瘍が否定できない場合は、施術は行わず、保険診療が可能な形成外科・皮膚科などでの診察ならびに組織検査（生検）を受けられることをおすすめします。
上記以外にも、医師による診察にて施術不適と判断される場合があります。
- 1回の施術で何個取れますか？
-
ご希望の個数を取ることができます。
施術後は傷にテープを貼ることになります。数が多いとお顔がテープだらけになりますので、その点ご検討下さい。
- 悪性かどうかわかりますか？
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経験的に悪性が疑わしいか判断することは可能ですが、実際悪性かどうかを診断するためには、病理検査（切除した腫瘍の一部を顕微鏡で調べる検査）が必要です。
当院は病理検査の取り扱いはございません。
病理検査を希望される方は、保険診療を取り扱う形成外科や皮膚科などでご相談ください。
- レーザーの方がキレイに治りますか？
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脂漏性角化症の治療法としては、CO2レーザーによる治療が、より一般的ではあります。
私（院長）としましては、電気メスによる施術はCO2レーザーを用いたものよりも、焼灼の深さのコントロールがしやすく、真皮まで傷つけるリスクが少ないと感じています。
真皮の損傷がなければ、傷は早くキレイに治ります。病変を確実に除去し、かつ余計な組織を損傷することがなければ、レーザーでも電気メスでも、どちらでも再発なくキレイに治ります。
逆にどんな治療法でも、病変を取り残せば再発しますし、深くまで余計に削れば、傷あとが残りやすくなります。
会員制度のご紹介
フェイス美容外科では、施術でポイントがたまるおトクな会員制度をご用意しています。
施術を受けられる際は、ぜひご入会をご検討ください。
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