フェイス美容外科のニキビ跡治療

ニキビ跡について

ニキビ跡の種類

ニキビ跡には、へこんだ『萎縮性瘢痕』と、盛り上がりのある『肥厚性瘢痕』があります。

萎縮性瘢痕は更に、『アイスピック型』『ボックスカー型』『ローリング型』の3タイプに分けられます。

アイスピック型

狭く深いニキビ跡です。
最深部は真皮深くか、皮下組織まで達していることもあります。

ボックスカー型

底が平らでフチが切り立った、クレーターのようなニキビ跡です。
水疱瘡(水ぼうそう)でも、ボックスカー型の跡が残ることがあります。

ローリング型

ニキビの炎症によって生じた異常な線維組織により、真皮が深部に引っ張られることで、へこみが生じます。
ボックスカー型とは異なり、なだらかにへこみます。

肥厚性瘢痕

肥厚性瘢痕は、炎症が長引くことにより、真皮層においてコラーゲンなどが多量に作られることで生じます。
ニキビ跡が盛り上がるかどうかには、体質が大きく関わります。
時間の経過とともに盛り上がりが平坦になることもありますが、盛り上がったまま残ってしまうこともあります。

治療には、テーピングやシリコンによる圧迫、ステロイド含有テープの他、リザベン(トラニラスト)の内服、ケナコルト(ステロイド薬)の注射などが行われます。

肥厚性瘢痕の治療は、健康保険が適用されます。
肥厚性瘢痕の治療は、保険診療を取り扱う皮膚科・形成外科などでご相談ください。
当院では保険の取り扱いはございません。肥厚性瘢痕だけがお悩みのお客様に対する診察・治療は承っておりません。

ニキビ跡治療

アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型、肥厚性瘢痕と、それぞれのニキビ跡のタイプによって、有効な治療法は異なります。

当院では、へこんだニキビ跡にはフラクショナルCO2レーザーやアブレージョン、サブシジョンといった治療を、単独または組み合わせて行います。

その他のニキビ跡治療として、赤みに対してはIPLが有効です。
色素沈着にはトラネキサム酸、シナール、ハイチオールといった、メラニンの生成を抑える内服薬を処方いたします。

ニキビができやすい方は、ニキビ跡治療を始める前に、イソトレチノインの内服薬を使用して、ニキビをできにくくすることをおすすめします。
今あるニキビを直ちに改善させたい場合には、サリチル酸ピーリングが効果的です。

カウンセリングでは、ニキビ跡の状態を確認し、お客様それぞれに適した治療法をご提案致します。


フラクショナルCO2レーザー

フラクショナルCO2レーザーとは?

浅いでこぼこが広範囲に及んでいるような場合には、フラクショナルCO2レーザーが効果的です。

波長10,600nmのCO2レーザーの光は、組織内の水分と反応し、急激な温度上昇により、レーザーが当たった部分の組織を気化・蒸発させます。

フラクショナルCO2レーザーは、微細なCO2レーザーをドット状に肌に照射して、肌表面に無数の穴を開ける施術です。
穴が空いた部分では創傷治癒反応が起こり、
1)引き締まりによるへこみ部分の面積の縮小効果
2)コラーゲン生成によるへこみが浅くなる効果
この2つの効果が得られます。

穴をあけた部分以外の細胞はダメージを受けていないので、速やかに創傷治癒反応が起こり、ダウンタイムを抑えながら、肌の細胞を入れ替え、生まれ変わらせることができます。

どんなニキビ跡に有効?

フラクショナルCO2レーザーは特に、浅いでこぼこが広範囲に及んでいるような状態に効果的です。

深いニキビ跡にも効果はありますが、どうしてもかなりの回数が必要になるのと、回数を重ねても、完全にフラットな状態までは至らない可能性があります。

これは、へこみの部分をピンポイントに治療するのではなく、へこみのある部分も正常な皮膚も含む範囲全体をランダムに照射するという、フラクショナルレーザーの性質によるものです。

へこみが目立ちやすい方や、これまでいろんな施術を受けて効果が乏しかったような方は、フラクショナルよりもまずアブレージョンをご検討ください。
何の施術が適切かは、カウンセリングにてお伝えします。

フラクショナルとアブレージョンの比較

メリット デメリット
フラクショナル ・施術が簡便
・短時間で広範囲に施術可能
・1回の料金を抑えやすい
・ダウンタイムがやや長め
・回数が必要
・深いニキビ跡は解消できない可能性
アブレージョン ・強力にへこみを改善 ・ダウンタイムが長い
・施術には技術が必要
フラクショナル
メリット ・施術が簡便
・短時間で広範囲に施術可能
・1回の料金を抑えやすい
デメリット ・ダウンタイムがやや長め
・回数が必要
・深いニキビ跡は解消できない可能性
アブレージョン
メリット ・強力にへこみを改善
デメリット ・ダウンタイムが長い
・施術には技術が必要

なおローリング型のへこみは、フラクショナルでは効果は期待できません。
ローリング型のニキビ跡の原因は皮下の異常な線維組織であり、皮膚自体に異常はないからです。

フラクショナルレーザー 施術の実際

照射範囲に表面麻酔を行い、30~60分ほど待ってから、レーザーを照射します。
所要時間は5~15分程度です。

照射が終わりましたら、20分ほど冷却して終了となります。

フラクショナルCO2レーザーのダウンタイム

フラクショナルCO2レーザー照射後は、照射点に一致したドット状の細かいかさぶたが生じ、3〜4日ほど目立ちます。
かさぶたは5〜7日ほどでほぼ無くなり、その後はうっすらとした赤みが続きます。
赤みは1〜2ヶ月ほどで消えていきます。

フラクショナルCO2レーザーは、ダウンタイムが強めな施術ではありますが、その分効果も期待できます。
ぜひご検討ください。

施術の回数と間隔

通常は照射面積の30%ほどに穴を開ける設定で照射していきます。
つまり、1回の施術ですべての細胞が入れ替わるわけではありません。
照射を繰り返すことで、入れ替わり率が高まり、それに伴い効果も上がります。
3~5回程度は必要になるものとお考えください。

再施術は、赤みや色素沈着などのダウンタイムが完全に消失してから行います。間隔の目安は1~3ヶ月です。


アブレージョン
(CO2レーザー)

アブレージョンとは?

アイスピック型/ボックスカー型のニキビ跡というのは、真皮が欠損した状態で安定してしまっています。
時間が経っても、真皮成分が増えてくることはなく、自然に良くなってくることはありません。

この状態を打開するためには、表皮を一旦取り除く必要があります。

CO2レーザーを用いて、凹んだニキビ跡の壁と床部分の表皮をなくすことで、創傷治癒反応を誘発します。

線維芽細胞からは活発にコラーゲン等がつくられ、肉芽組織が形成されます。

この肉芽組織が、欠損した真皮を埋め、へこみを平坦にしてくれます。

盛り上がった肉芽を足場にして、周囲から表皮細胞が増殖し、傷が塞がっていきます。

更なる改善を目指して

当院では、へこみ部分の表皮を削ったあとにフィブラストスプレー(トラフェルミン)を噴霧していきます。

フィブラストスプレーは、線維芽細胞増殖因子(bFGF)を含む薬剤で、重症のやけどや怪我による皮膚欠損などに対して、よく使用されます。

CO2レーザー単独でも、自然の治癒反応により、へこみ部分の盛り上がりは期待できますが、フィブラストスプレーを使用することで、線維芽細胞の増殖とコラーゲンの産生が早まり、より確実な平坦化が期待できます。

皮膚の欠損というのは、塞がるまで時間がかかるほど、固く盛り上がりやすく、色素沈着が起こりやすくなります。
フィブラストスプレーの使用により傷の治癒が早まることで、よりキレイな仕上がりが得られます。

アブレージョン 施術の実際

照射範囲に麻酔クリームを塗ります。
1時間ほど待ってから、へこんだニキビ跡にレーザーを照射し、表皮を蒸散します。

照射範囲全体の蒸散が完了したら、フィブラストスプレーを噴霧し、被覆材を貼って終了となります。

上皮化が完了してジュクジュクした状態がなくなるまで、1~2週ほどかかります。
その間は、被覆材(デュオアクティブ:写真)を貼り続けていただくようになります。
デュオアクティブは、傷からの浸出液を吸収し、傷を適度に湿らせることで、傷が早くきれいに治るのを助けてくれます。

アブレージョンは、施術後に色素沈着が起きやすい施術になります。
できるだけ色素沈着の発生を抑え、色素沈着を早く落ち着かせられるよう、メラニンの生成を抑える内服薬をお使いいただくことを強くおすすめしています。

メラニンの生成を抑える内服薬として、トラネキサム酸シナールハイチオール の3剤があります。
それぞれ異なるメカニズムでメラニンの生成を抑えるので、あわせて使うことで、より高い効果を発揮してくれます。

少なくとも1ヶ月間、できれば3ヶ月間は、内服をご継続ください。

アブレージョンのダウンタイム

アブレージョンは、照射部分に色素沈着を起こしやすい施術です。
色素沈着がしっかり落ち着くには、3~6ヶ月ほどを要します。

紫外線に当たると色素沈着が悪化しやすいので、施術後は紫外線対策を徹底してください。


サブシジョン

サブシジョンとは?

ローリング型ニキビ跡のへこみは、皮膚の裏側から深部の筋膜につながる異常な線維組織が原因です。

サブシジョンは、皮下の異常な線維組織を断ち切ることで、へこみを緩和・解消する施術です。

へこみの近くから針を差し、針先で線維組織を切っていきます。
針先の感触だけで安全・確実に線維を離断するには、繊細な技術を要します。

単純に線維組織を断ち切っても、傷ついた組織というのは、治癒反応により周りの組織とくっつこうとします。

断ち切った部分同士がくっついてしまうと、へこみが再発します。
これを防ぐため、間のスペースにヒアルロン酸を注入します。

ヒアルロン酸はいずれ分解・吸収されますが、その頃には線維断端の治癒反応は終了しており、潰れていた皮下組織も膨らんでいるので、ヒアルロン酸が吸収されたあとに再びへこみが生じる可能性は低くなります。

サブシジョンはどんなニキビ跡にも有効?

真皮がえぐれているアイスピック型/ボックスカー型のニキビ跡には、サブシジョンを行っても、効果は期待できません。

ローリング型を併発したアイスピック型/ボックスカー型ニビ跡に対しては、アブレージョン、サブジジョン単独では効果は不十分で、どちらもあわせて行うと効果的です。

サブシジョン 施術の実際

へこみのある範囲に麻酔の注射をします。
麻酔が効いたことを確認し、へこみのある部分の皮下に針を入れ、異常な線維組織を断ち切ります。
針先に引っかかりを感じなくなったら、ヒアルロン酸を薄く適量を注入します。

内出血が比較的起こりやすい施術です。
施術が終わりましたら、保冷剤で冷却したのち、テープで数時間圧迫します。

こんな方にオススメ

  • ニキビ跡が気になる
  • これまで受けた施術は効果がなかった
  • 少ない回数で効果を出したい
  • 他院のサブシジョンは効果がなかった
  • ダウンタイムの少ない施術を受けたい
  • 水ぼうそうの跡を治したい

施術メニューと料金

フラクショナルCO2レーザー
顔全体 ¥99,000
¥55,000
両こめかみ ¥49,500(¥38,500)
両頬 ¥77,000(¥55,000)
両頬+両こめかみ ¥88,000(¥66,000)
¥38,500
あご ¥44,000
2 x 2cm ¥27,500
5 x 5cm ¥44,000
フラクショナルレーザーの料金には、表面麻酔が含まれます。
()内は片側の料金です。

フラクショナルレーザーは、医師が施術を行います。
アブレージョン
基本料金 ¥77,000
基本料金には表面麻酔、フィブラストスプレー、被覆材の料金が含まれます。
顔全体 ¥297,000
額〜眉間 ¥110,000
こめかみ(片側) ¥55,000
頬(片側) ¥110,000
¥77,000
あご ¥77,000
2 x 2cm ¥33,000
5 x 5cm ¥77,000
サブシジョン
基本料金 ¥55,000
基本料金には局所麻酔、ヒアルロン酸1ml分、マイクロカニューレ、術後の内服薬の料金が含まれます。
¥77,000
こめかみ(片側) ¥44,000
頬(片側) ¥77,000
2 x 2cm ¥33,000
5 x 5cm ¥49,500
ヒアルロン酸 +1ml ¥33,000

アブレージョンとサブシジョンを同時に行う場合、基本料金は¥99,000となります。


ニキビ跡治療の前に:ニキビ治療

ニキビをできにくくする治療として、内服薬のイソトレチノインがあります。
イソトレチノインは、皮脂腺を縮小させることで皮脂の分泌量を減らし、ニキビの発生を押さえます。
さらに毛穴の角化異常を正常化することで、毛穴の詰まりを改善する効果もあり、ニキビを根本から治してくれます。

イソトレチノインは一定の期間飲み続けることで、内服をやめた後もニキビが発生しにくい状態が続きます。
海外の研究では、累積の内服量が120~150mgを超えると、内服をやめたあとも再発しにくいというデータが示されています。
これは、体重50kgの方は1日20mgのイソトレチノインを内服した場合、10~12ヶ月継続することに相当します。
当院ではこれを踏まえて、通常20mgを6ヶ月間続けていただくことを基本としています。

強い炎症を伴うニキビができると、ニキビ跡も残りやすくなります。
先にニキビ跡を治しても、新たなニキビ跡ができてしまっては、イタチごっこです。
ニキビができやすい状態が続いているなら、ニキビ跡治療を始める前に、イソトレチノインの内服をぜひご検討ください。

料金

イソトレチノイン 20mg 30カプセル ¥19,800

症例写真

施術の流れ

01

カウンセリング

お客様のお悩みとご希望をお伺いし、お肌の状態やご予算等をふまえ、最適な施術をご提案いたします。

お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。

02

ご契約

いくつか書類をご記入いただきます。

03

お会計

自由診療では施術前のお会計をお願いしております。

<お支払い方法>

04

洗顔

施術の前に、洗顔していただきます。

05

写真撮影

施術前の記録として、写真を撮影いたします。

06

処置室へ

処置室へ移動します。

07

麻酔

フラクショナルレーザーとアブレージョンを行う場合は、照射範囲に麻酔のクリームを塗布します。
30~60分ほど待って、麻酔が効いてから、施術を開始します。

サブシジョンは、局所麻酔で行います。

08

施術

各施術の所要時間は、次のとおりです。

【フラクショナル】5~15分
【アブレージョン】5~40分
【サブシジョン】10~40分

フラクショナルレーザーの後は、20~30分ほど冷却を行います。

09

術後説明

施術後の過ごし方やお手入れの方法について説明します。

10

通院

状態の確認のため、施術から1か月後くらいを目安にご来院下さい。

11

アフターケア

術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、メールやLINE、お電話にてお気軽にご連絡ください。

施術後の過ごし方

洗顔・スキンケア

当日はお休み下さい。
翌日からは通常通り洗顔、スキンケアを行っていただけます。

トレチノインなど刺激性のあるもののご使用は、1ヶ月ほどお控えください。

メイク

どの施術でも、当日はお休み下さい。

【フラクショナル】
翌日から可能ですが、出血や浸出液が続いている間はお休みください。

【アブレージョン】
施術部位以外は翌日から可能です。
施術部位は、1~2週間経過し、上皮化が完了したらメイクは可能ではありますが、基本的には上皮化が完了したあとも、1ヶ月半程度はテーピングを続けていただくようになります。
どうしても必要な際に、一時的にテーピングを中断し、メイクしていただくことは可能です。

【サブシジョン】
翌日から可能です。

入浴

当日はからだが温まり過ぎないよう、軽くシャワー程度で済ませていただくことをお勧めします。
翌日以降は制限はございませんが、あまり長湯をすると赤みが強くなるかもしれません。

飲酒

アルコールの摂取により血行が良くなり、赤みやむくみなどが生じる可能性があります。当日はお控えください。

喫煙

喫煙は皮膚・皮下組織の治癒が遅くなる原因となります。
基本的には施術の前後2週間の禁煙をおすすめします。

運動

当日は強い運動はお控えください。

お顔のマッサージ

施術後1か月間は、施術範囲の強いマッサージをお控えください。

日焼け止め

施術部位は紫外線の影響を受けやすくなっており、色素沈着が生じやすい状態が続きます。
紫外線対策を徹底してください。

ダウンタイム・リスクなど

フラクショナルCO2レーザー

起こりやすい
痛み

麻酔クリームを使用しますが、レーザー照射の際にある程度の痛みを伴います。
麻酔の効果が切れたあとから、ひりひり感が生じます。徐々に軽減し、翌々日には消失します。

赤み

4日ほど強めの赤みが生じます。
その後軽い赤みが続き、2~4週ほどで落ち着いていきます。

かさぶた

レーザーの照射点に一致した細かいかさぶたが、多数生じます。
翌日に生じ、5日目くらいで剥がれ始め、7日目くらいには無くなります。
かさぶたがあるうちは、ザラザラした感じが続きます。
無理に剥がそうとせず、保湿を心がけ、自然に剥がれるのをお待ち下さい。

かゆみ

施術後3日目から5日目くらいで生じることがあります。
気になるときには、冷やしていただけますと落ち着きやすいです。

炎症後色素沈着

反応が強く出た場合、照射した範囲でメラニンが増加し、茶色っぽくなることがあります。
3ヶ月ほどで落ち着いてくることが多いです。
色素沈着を避けるため、照射後は紫外線対策を徹底してください。

色素沈着を抑えるには、トラネキサム酸シナールハイチオールなどの内服薬が効果的です。

むくみ

反応が強く出ると、むくんだ感じが生じます。
3日ほどで落ち着きます。

時々起こる
皮むけ

1週間前後に、皮がむけてくることがあります。
無理に剥がそうとせず、保湿を心がけて下さい。

膿疱(にきび)

レーザーの照射点に一致して、ニキビ状の白いプツプツ(膿疱)ができることがあります。
適切なスキンケアにより、間もなく落ち着きます。

まれに起こる
表面麻酔によるかぶれ

施術前に塗布する表面麻酔が肌に合わず、強い赤みや湿疹などが生じることがあります。
通常短時間で落ち着きますが、反応が強い場合には塗り薬を使用します。

迷走神経反射

緊張や痛みの影響で血圧が下がり、気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。

極めてまれ
麻酔薬アレルギー

表面麻酔のクリームに対してアレルギーが生じることがあります。状況により内服薬、点滴等で対応いたします。
一旦アレルギー反応が生じた場合、以後同じ薬剤を使用することはできません。

肥厚性瘢痕・ケロイド

体質により、レーザー照射部に盛り上がりが生じることがあります。
内服薬、外用薬、注射などで対処します。

アブレージョン

起こりやすい
痛み

麻酔クリームを使用して表面麻酔を行いますが、レーザー照射の際に多少の痛みを伴います。
施術後に多少のヒリヒリ感が生じますが、通常は短時間で落ち着きます。

赤み・色素沈着

レーザーで削った部分で、毛細血管の増加・発達による赤みと、メラニンの沈着による茶色みが生じます。
3〜6ヶ月程度で落ち着いてくる場合が多いです。
なるべく早く落ち着くよう、色が濃くならないように、紫外線対策を徹底して下さい。

色素沈着を抑えるには、トラネキサム酸シナールハイチオールなどの内服薬が効果的です。

時々起こる
腫れ・むくみ

1〜2日ほど、多少むくんだ感じが生じる場合があります。
照射の範囲が広いと、腫れが強く出やすく、長引きやすいです。

ニキビ跡の残存

適切な処置を行っても、へこみ感が完全には解消されない場合があります。
ニキビ跡の状態によりますが、再施術により更に改善させられる可能性があります。

まれに起こる
肥厚性瘢痕・ケロイド

レーザーを照射した部分が盛り上がる可能性があります。体質によります。
盛り上がる傾向が見られた場合には、飲み薬や注射などで対処します。

感染症

細菌が感染すると、痛みが続いたり、傷の治りが遅れて傷あとが残りやすくなります。
違和感がある場合は、お早めにご相談ください。

表面麻酔によるかぶれ

施術前に塗布する表面麻酔が肌に合わず、強い赤みや湿疹などが生じることがあります。
通常短時間で落ち着きますが、反応が強い場合には塗り薬を使用します。

迷走神経反射

緊張や痛みの影響で血圧が下がり、気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。

極めてまれ
麻酔薬アレルギー

麻酔クリームに対してアレルギーが生じることがあります。状況により内服薬、点滴等で対応いたします。

サブシジョン

起こりやすい
痛み

局所麻酔の際に、多少の痛みを伴います。

針穴

針穴の傷が生じます。
通常数日以内には消失します。

時々起こる
腫れ・むくみ

針やカニューレによる剥離操作に伴い、腫れ感が生じることがあります。

内出血

針やカニューレによる剥離操作に伴い血管が傷つき、その周辺に腫れや痛みが出たり、黄色~紫色の内出血が起こることがあります。
内出血による色みは、通常2~3週で消失します。

へこみの残存

適切な処置を行っても、へこみ感が残る場合があります。
複数回の施術により、症状の改善が期待できる場合があります。
※ ボックスカー型、アイスピック型の瘢痕は、もともとサブシジョンのみによる目覚ましい改善は期待できません

赤み

施術部位の血流が弱くなるなどの原因で、一時的に色みが変化することがあります。
通常数週~数カ月で戻ります。

固さ

剥離を行った部分が、一時的に固くなることがあります。
長くても3カ月ほどで落ち着いてくることが多いです。

まれに起こる
感染症

赤く腫れたり、痛みや熱感が出ることがあります。抗生剤等で対応致します。
ヒアルロニダーゼ注射によりヒアルロン酸を分解・吸収させる必要が生じる場合があります。

色素沈着

処置部分の血流の低下などによりメラニンが増加し、茶色く色が付くことがあります。
3~6か月ほどで改善する場合が多いです。

迷走神経反射

緊張や痛みの影響で血圧が下がり、気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。

極めてまれ
血行障害

ヒアルロン酸が動脈をつまらせることで、皮膚壊死や視力障害をきたすことがあります。
皮膚が白く変色したり、異常な痛みが出た場合など、血行障害が疑われる場合は、直ちにヒアルロニダーゼを注射していきます。
血行障害が生じた場合、皮膚壊死による傷あとや、視力障害といった症状が残り続ける可能性があります。

アレルギー

ヒアルロン酸に含まれる成分や、局所麻酔の成分に対して、アレルギー反応が起きる可能性があります。
アレルギーの症状としては、かゆみ、湿疹、アナフィラキシーなどが生じます。
ヒアルロン酸を溶かしたり、内服薬や点滴等で対応します。

院長からのコメント

その他のニキビ跡治療について

TCAクロス

アイスピック型/ボックスカー型ニキビ跡の治療として、TCAクロスという施術があります。

TCA CROSS(Chemical Reconstruction Of Skin Scars)は、高濃度のTCA(トリクロロ酢酸)を、凹んだニキビ跡にピンポイントに塗布する施術です。

TCAを塗布した部分は変性・凝固し、壊死します。
壊死した組織はかさぶたとなり、その下ではコラーゲンの増生により肉芽組織が作られます。
TCAは線維芽細胞に作用して、コラーゲンを増やす作用があり、へこみの緩和に役立ちます。

ある程度肉芽が形成されると、かさぶたの下で上皮化が進みます。
上皮化が完了すると、かさぶたが剥がれます。

表皮成分を除去してへこみを緩和するということで、メカニズム的には、当院のアブレージョンと似たものになります。

ただし、TCAクロスにはいくつか問題点があります。

TCAクロスのリスク

<リスク1>
TCAは、黄色人種では瘢痕形成や色素沈着が起こりやすいことが、古くから言われています。
安易に考えて気軽に受けると、ダウンタイムが長期間続いたり、元の状態よりも目立つ傷あとを残すことにもなりかねません。

<リスク2>
TCAクロスでは、薬剤の濃度と塗布時間により、反応の強さを調整するしかありません。
反応が短ければ効果は不十分に終わりますし、長すぎると深くまで組織が壊死してしまい、治癒が遅れ、目立つ傷あとが残ることになります。

<リスク3>
TCAクロスを行ったポイントは、表皮〜真皮が壊死し、かさぶたが形成されます。
かさぶたは肉芽の形成を妨げ、上皮化を遅らせる原因となります。
創傷治癒の観点からは、処置後の傷には被覆材を貼り、適度に湿った環境を整え、かさぶたを作らせないようにすることが、傷あとをキレイに治すために重要です。
施術後にテープなど何も貼る必要がないのが、TCAクロスの利点ではありますが、きれいな傷あとを目指すには、あまり好ましいものとは言えません。

TCAクロスは施術自体は簡便で、比較的安価で受けられることが多いですが、当院としましては、とりわけ日本人にとってはリスクのある施術と考えています。

ダーマペン/ピコフラクショナル/ニードルRF

フラクショナルCO2レーザーのように、ニキビ跡1つ1つをピンポイントに攻めるのではなく、気になる範囲全体に施術を行う方法として、ダーマペンやピコフラクショナル、ニードルRFなどがあります。

全体的に施術を行うといっても、どの施術もドット状です。
ニキビ跡に当たるか当たらないかはランダムです。

ダーマペンやピコフラクショナルは、一般的にフラクショナルCO2レーザーよりも効果はマイルドです。
深いニキビ跡に対しては、効果はあまり期待できない印象です。

ニードルRFは、比較的強力な部類の施術です。
ある程度の効果は期待できると思いますが、へこみの強いニキビ跡に対しては、フラクショナルCO2レーザーと同様、完全に平坦な状態を得るのは難しいかもしれません。

Q&A

フラクショナルCO2レーザー Q&A

施術は誰でも受けられますか?
局所麻酔アレルギーの方、妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方、施術部位の感染症、アトピー性皮膚炎、ケロイド体質、抗凝固薬内服中、イソトレチノイン内服中の方、その他医師により施術が不適切と判断される場合は、受けられません。
トレチノインの外用薬を使用中の方は、レーザー施術の2週間前からトレチノインを中止して下さい。
1回でも効果はありますか?
フラクショナルレーザーでは、ドット状に皮膚を蒸散するという性質上、繰り返し施術を行うことで、より高い効果を発揮します。
複数回の施術が必要になることを、ご理解下さい。
痛みますか?
麻酔クリームを塗布して、1時間ほど待ってから施術を進めていきます。
照射の際にある程度の痛みは感じられますが、ほとんどの方は比較的楽に施術を受けていただけると思います。
施術後麻酔クリームの効果が切れてから、ヒリヒリ感がしばらく続きます。
ダウンタイムが心配です
フラクショナルCO2レーザーは、比較的ダウンタイムが強めな施術です。
医師の説明を受け、術後の経過について十分ご理解いただいてから、施術にお進み下さい。

アブレージョン Q&A

施術は誰でも受けられますか?
局所麻酔アレルギーの方、妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方、施術部位の感染症、抗凝固薬内服中、その他医師により施術が不適切と判断される場合は、受けられません。
1回でも効果はありますか?
1回の施術でも、比較的高い効果が得られる場合が多いです。
へこみ感が残存した場合は、フラクショナルCO2レーザーや、アブレージョンの再施術が有効な場合があります。
痛みますか?
最初の麻酔の注射がちょっとチクチクします。
範囲が広いと麻酔の注射が少し大変かもしれませんので、笑気麻酔のご利用もご検討下さい。
麻酔が効いた後は、基本的に痛みはありません。

サブシジョン Q&A

施術は誰でも受けられますか?
局所麻酔アレルギーの方、妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方、施術部位の感染症、抗凝固薬内服中、これまでヒアルロン酸の施術を受けて問題が起きたことがある方、その他医師により施術が不適切と判断される場合は、受けられません。
1回でも効果はありますか?
1回の施術でも、比較的高い効果が得られる場合が多いです。
へこみ感が残存した場合や、再発した場合には、再度サブシジョンをご検討下さい。
痛いですか?
最初の麻酔の注射がちょっとチクチクします。
麻酔が効いた後は、基本的に痛みはありません。

会員制度のご紹介

フェイス美容外科では、施術でポイントがたまるおトクな会員制度をご用意しています。
施術を受けられる際は、ぜひご入会をご検討ください。

<フェイス美容外科 ポイント会員制度について>

関連手術

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