サリチル酸ピーリング

ニキビはなぜできる?

ニキビは次のようなメカニズムで発生し、悪化します。

1)過剰な皮脂
皮脂は毛穴につながった皮脂腺から作られます。
皮脂腺が発達していると、脂性肌になりやすいです。
生理前などホルモンバランスの変化などによっても、皮脂の分泌量は変わります。

2)毛穴の詰まり
皮脂が酸化して過酸化脂質に変化すると、毛穴部分の肌がダメージを受け、角質が肥厚して毛穴が詰まります。
ターンオーバーの乱れや、落としきれない汚れによる角栓の形成なども、毛穴を詰まらせる原因となります。
毛穴が詰まると、皮脂腺で作られた皮脂が毛穴に溜まっていきます。

3)ニキビ菌の増殖
毛穴に溜まった皮脂を栄養としてニキビ菌(アクネ菌)が増え、ニキビ菌が作り出す代謝産物が、毛穴の炎症を引き起こします。

サリチル酸ピーリングとは?

ケミカルピーリングって何?

ケミカルピーリングは、お肌の表面に薬剤を塗って、皮膚(表皮・真皮)の状態の改善を図る施術です。

ピーリングに用いられる薬剤には、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸(TCA)などの種類があり、使う薬剤によって得られる効果が変わります。

サリチル酸ピーリングって何?

サリチル酸ピーリングは、サリチル酸マクロゴールという薬剤を使うケミカルピーリングです。

サリチル酸は皮膚に作用し、表面の角質層を剥がします。
古い角質によるくすみやキメの乱れを改善し、毛穴の詰まりや黒ずみを改善させます。

サリチル酸マクロゴールピーリングは、皮膚の奥まで浸透せず、角層にだけ効いてくれます。
ダウンタイムがほとんどなく、安全性が高い上に、特にニキビに対しては高い効果が期待できる施術です。

サリチル酸ピーリングの効果

サリチル酸ピーリングを行うことで、次の効果が期待できます。

  1. ニキビの改善と発生予防
  2. 皮膚の軟化
  3. くすみの改善
  4. 毛穴の開き・黒ずみの改善
  5. 肌のハリ感
  6. エレクトロポレーションやIPLの前処置として
  7. 皮膚癌の抑制効果

サリチル酸ピーリング 施術の実際

当院では、サリチル酸の濃度が30%のものを使用しています。
薬剤を塗布して5分後に拭き取り、冷却して終了となります。

施術中に多少のピリピリ感を伴うこともありますが、基本的には負担なく楽に受けていただけます。
ダウンタイムもほとんどありません。短時間軽い赤みが生じることがある程度です。

なお施術により角層が薄くなることで、お肌の細胞は紫外線の影響を受けやすくなります。
施術後は紫外線対策を徹底してください。

施術の間隔

通常はお肌のターンオーバーに合わせ、月1回の施術がおすすめです。

最短で2週間毎の施術も可能です。
ニキビがひどい場合は、短めの間隔での施術をご検討ください。

その他のニキビ治療・予防法

ニキビを治療して発生を予防するには、過剰な皮脂を抑えることと、毛穴の詰まりを解消することが重要です。

塗り薬

毛穴のつまりを抑えるニキビ治療の外用薬として、ディフェリンベピオデュアックエピデュオの4種類があります。

ディフェリンとエピデュオに含まれるアダパレンは、お肌の細胞が角質になることを抑えることで、角質層を薄くし、毛穴のつまりを改善させます。
ベピオ、デュアック、エピデュオに含まれる過酸化ベンゾイルは、1)角質層を剥がす作用、2)ニキビ菌の殺菌作用、この2つの作用でニキビを改善に導きます。

炎症の強いニキビに対しては、ダラシンゲルアクアチムクリームゼビアックスローションなどの、抗生剤系の塗り薬が使用されます。

これらの薬剤は皮膚科から保険で処方を受けられます。
まずは皮膚科でスタンダードなニキビ治療を受けられることをおすすめします。

飲み薬

抗生剤
ミノマイシン(ミノサイクリン)、ビブラマイシン(ドキシサイクリン)、ルリッド(ロキシスロマイシン)は、ニキビ菌の殺菌とともに、炎症を抑える効果があります。
赤みの強いニキビが多いときに使用されます。

ホルモン剤
男性ホルモン(アンドロゲン)が多いことで皮脂が過剰に分泌され、ニキビが悪化することがあります。
この場合は低用量ピルやスピロノラクトンが有効な場合があります。
当院でもスピロノラクトンを扱っておりましたが、内服を中止するとニキビが再発することが多かったので、取り扱いを終了しました。

イソトレチノイン
イソトレチノインは、皮脂腺を小さくして皮脂の分泌量を減らすことで、ニキビの発生を強力に防ぎます。
更に、毛穴の角化異常を正常化して毛穴の詰まりを改善させるとともに、炎症も抑え、総合的にニキビを改善に導きます。
一定期間内服を続けることで、内服を終了した後も、予防効果の持続が期待できます。
当院でもイソトレチノイン内服薬の取り扱いがございます。

- イソトレチノインの内服薬について -

ニキビ治療の選択

当院としましては、まずは皮膚科で標準的な治療を受けられることをおすすめします。
保険が効きますので、安価です。基本的には多くの方にある程度の効果が期待できます。

ただ、外用薬は肌に合わなかったり、適切に治療を行っても効果が不十分な場合もあります。
そういった時には、当院でご提供する施術をご検討ください。

<サリチル酸ピーリング>
ニキビの炎症が強く、まず早急に今のお肌の状態を良くしたいという時には、サリチル酸ピーリングがおすすめです。
サリチル酸ピーリングは安全性が高く、施術の負担が少なく、どなたでもニキビに対して高い治療効果が得られやすい施術です。

<イソトレチノイン>
ニキビを根本的に治したいなら、イソトレチノインの内服薬が有効です。
ただ、イソトレチノインは副作用やリスクを伴います。
上のリンクから詳細をお読みいただき、十分ご検討のうえご相談ください。

<マイクロボトックス>
ボトックス(ボツリヌストキシン)は皮脂腺に作用し、皮脂の分泌を抑えることでニキビの予防効果が期待できます。
ただ、皮脂分泌抑制の効果はどうしても一定の期間でなくなってしまうことと、施術にはそれなりの痛みが伴い、定期的に行うには負担が大きめですので、ニキビ予防のための施術としては、あまり積極的にはご提案しておりません。

<ニキビ跡治療>
ニキビ跡の赤みに関しては、新しいニキビさえできなくなれば、その大部分が何もしなくても自然にキレイになっていきます。
ですので、重要なのは新しいニキビが発生しなくなるように治療することで、ニキビの発生を抑えられていないうちからニキビ跡治療を始めるのは、あまり意味のないことと言えます。
イソトレチノインの内服をご希望のお客様に対しても、「赤みは何もしなくてもかなり良くなるので、最終的に残った部分があれば、治療を考えましょう。」とお伝えしています。

ー 赤み ー
ニキビが発生しなくなってから半年、1年経っても強い赤みが消えないなら、その赤みはその後も残り続ける可能性があります。
赤みは皮膚の毛細血管が発達・拡張することで生じます。
ニキビ後の赤みに対しては、当院ではIPLをおすすめします。
拡張した毛細血管が熱の作用で萎縮することで、赤みが軽減・改善します。
IPLは熱の作用で皮脂腺を萎縮させ、皮脂を減らすことでニキビの発生を減らす効果も期待できます。

ー 色素沈着 ー
強い炎症のあとの色素沈着が気になる場合は、色素沈着を改善させる内服薬がおすすめです。
色素沈着の原因であるメラニンの生成を抑えるトラネキサム酸、シナール、ハイチオールの3剤をあわせて内服すると、より効果的です。

ー へこみ ー
へこんだニキビ跡が気になるなら、アブレージョン や サブシジョン 、ジュベルック注射 が効果的です。
へこみが浅い場合には、ダーマペン も有効な場合があります。
ぜひご検討ください。


こんな方にオススメ

  • ニキビが治らない
  • ニキビを予防したい
  • 肌のくすみが気になる
  • 毛穴の黒ずみが気になる
  • 痛みのない施術がいい
  • ダウンタイムのない施術がいい

施術メニューと料金

※税込価格です

全顔 ¥8,800
全顔+あご下 ¥9,900

施術の流れ

01

カウンセリング

診察ののち、施術の効果とダウンタイム・リスク等について説明します。
お肌の状態やご予算等に応じて、最適なプランをご提案いたします。

お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。
当日の施術をご希望でしたら、このまま施術にお進みいただけます。

02

ご契約

いくつか書類をご記入いただきます。

03

お会計

自由診療では、施術前にお会計いただきます。

<お支払い方法>

04

写真撮影

施術前の記録として、写真を撮影いたします。

05

メイクオフ

パウダールームにてメイクを落としていただきます。

06

処置室へ

処置室へ移動します。

07

施術

施術時間は20〜30分程度です。
リラックスしてお過ごしください。

08

術後説明

施術後の過ごし方やお手入れの方法などについて説明します。

09

通院

通常は月1回の施術をおすすめします。
ニキビが特にひどい場合などは、最短2週間間隔で受けていただけます。

10

アフターケア

術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

施術後の過ごし方

洗顔・スキンケア

施術後の制限はありません。
スクラブ入りなど刺激性のあるものは避けて下さい。
施術後は乾燥しやすくなりますので、十分な保湿を心がけて下さい。

メイク

施術から12時間はメイクを控えて下さい。
それ以降はいつもどおりのメイクをしていただけます。

入浴

当日は身体が温まりすぎないよう、軽くシャワー程度でお済ませ下さい。
翌日以降は制限はございません。

運動

当日は軽い運動までにとどめて下さい。
翌日以降は制限はございません。

飲酒

当日は過度の飲酒はお控え下さい。
翌日以降は制限はございません。

お顔のマッサージ

角質層が薄くなっていますので、摩擦の影響を受けやすくなります。
施術から少なくとも3週間は、マッサージ等摩擦が加わることはお控え下さい。

ダウンタイム・リスクなど

起こりやすい
痛み

施術中に多少のピリピリ感やほてりを感じることがあります。
拭き取りと冷却により消失します。

まれに起こる
赤み

通常数時間で落ち着きます。

院長からのコメント

技術が求められる施術です

目頭切開では皮膚を精密に切開して移動させることにより、ひだを解消します。
この際皮膚を不用意につまんだり、不適切な止血操作を行うと、血管がいたんで皮膚の血流が悪くなり、傷あとが盛り上がりやすくなります。
極めて繊細な作業を必要とするのが、この目頭切開です。

形成外科専門医は、やけどの傷あとや腫瘍の切除後、顔や手足の先天異常などに対して、目頭切開と同様に皮膚を移動させて再建する「皮弁作成術」を得意としています。

一度傷あとが目立ってしまうと、修正はなかなか大変です。
目頭切開に限らず、切開を伴う施術を検討される際は、形成外科専門医がすべての施術を担当する当院をぜひご指名ください!

Q&A

施術はだれでも受けられますか?

アスピリン喘息の方、ヘルペス発症中の方、妊娠中の方、その他医師が施術不適と判断した場合は、施術を受けることができません。
トレチノインの外用は、サリチル酸ピーリングの4週前からお休みして下さい。
ニキビ外用薬(ディフェリン、ベピオ、エピデュオ、デュアックなど)をご使用中の方は、施術の1週間前から外用をお休みして下さい。

痛いですか?
時々ピリピリ感があるか無いか程度です。お気軽に受けていただけます。

会員制度のご紹介

フェイス美容外科では、施術でポイントがたまるおトクな会員制度をご用意しています。
施術を受けられる際は、ぜひご入会をご検討ください。

<フェイス美容外科 ポイント会員制度について>

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