広頚筋形成術
(ペリカン手術/顎下筋肉縛り)
広頚筋形成術とは?
あごの下の皮膚が垂れたようになり、あごと首の境界がないような場合、広頚筋を処理することによって、あご下をスッキリ引き締まった状態に整える手術です。
海外ではPlatysmaplasty:広頚筋形成術 の名前が一般的ですが、日本ではペリカン手術 や 顎下筋肉縛り という俗称で知られています。

あごの下を3〜4cmほど切開し、あご下から首にかけての皮下を剥離します。
必要に応じて広頚筋の裏面の余分な脂肪や、顎二腹筋、顎下腺を切除します。
離れた左右の広頚筋を、本来のあご下と首の境界付近まで縫合していきます。
あご下と首の境界位置で広頚筋を横方向に切開し、広頚筋の縦方向の緊張を解除すると、あご下と首の境界がはっきり出るようになります。
この広頚筋の横切開は、首の縦のスジ(口をイーッとすると出るもの)を軽減するのにも役立ちます。
広頚筋の処理が終わりましたら、切開した皮膚を縫合します。
終了後はフェイスバンドによる圧迫固定を行います。

こんな方にオススメ
- あごと首の境がない
- フェイスラインがはっきりしない
- 確実な効果がほしい
施術メニューと料金
広頚筋形成術 (顎下筋肉縛り/ペリカン手術) | ¥396,000 |
---|---|
【オプション】 | |
あご下 脂肪吸引 | +¥198,000 |
あご下スレッドリフト (PCLバイニードル x 2) | +¥121,000 |
オプション① あご下脂肪吸引
広頚筋のゆるみに加えて、皮下脂肪のボリュームが多い方は、脂肪吸引もあわせておすすめします。
広頚筋形成術では、広頚筋の裏面の脂肪を切除しますが、皮下脂肪の除去は含まれません。
あわせて脂肪吸引を行うことで、物理的な重さ・ボリュームによるたるみ・垂れ下がりを改善させます。
皮下脂肪が多い方には、カウンセリングの際にご提案いたしますので、ご検討ください。

オプション② あご下スレッドリフト
皮膚は余っているけど、ネックリフトまでは受けたくない、またはネックリフトほどの効果は必要ない場合には、糸リフト(スレッドリフト)が効果的かもしれません。
顎下から耳の近くまで2本のスレッドを挿入し、中央付近でたるんだ皮膚を、後方に引き上げ、引き締めます。
広頚筋形成で引き上がったあご下を、スレッドがハンモック状にサポートします。

症例写真
施術の流れ
01
カウンセリング
お客様のお悩みとご希望をお伺いし、骨格やお顔のバランス、ご予算等をふまえ、最適なプランをご提案いたします。
お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。
02
ご契約
いくつか書類をご記入いただきます。
未成年の方は親権者様の同意書が必要になります
03
お会計
自由診療では施術前のお会計をお願いしております。
04
メイクオフ
パウダールームにご案内いたします。お顔全体のメイクを落としていただきます。
05
写真撮影
施術前の記録として、写真を撮影いたします。
06
処置室へ
処置室へ移動します。
07
麻酔
切開する部分と剥離する部分に麻酔薬を注射して、手術を進めていきます。
手術をなるべく楽に受けていただけるように、笑気麻酔や静脈麻酔をご利用いただけます。
ある程度長い手術となりますので、静脈麻酔にて眠った状態で受けていただくことをおすすめしています。
08
施術
施術に要する時間は、広頚筋形成術単独で1〜1.5時間ほどです。
オプションの施術に要する時間は次のとおりです。
・あご下 脂肪吸引:+60分
・あご下 スレッドリフト:+20分
09
術後説明
施術後の過ごし方やフェイスバンドの装着方法、内服薬等について説明します。
10
写真撮影
施術後の記録として写真を撮影いたします。
11
通院
必要に応じて、ドレーン(チューブ)を傷から皮下に挿入します。
ドレーンは翌日または翌々日には除去しますので、ご来院いただきます。。
縫合した部分は抜糸が必要です。抜糸は1週間後を目安に行います。
その後も経過観察のため、数回のご来院が必要です。
12
アフターケア
術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
施術後の過ごし方
洗顔・スキンケア
当日はお休みください。
翌日から通常通り洗顔していただけます。テーピングを貼ったまま、通常通りの洗顔とスキンケアを行ってください。
なお、傷口にドレーンが入っている間は、洗顔・洗髪はお休みください。
ドレーンを抜いた翌日から、洗顔・洗髪が可能です。
メイク
当日はお休みください。
翌日からは通常通りメイクしていただけます。
なお、傷口にドレーンが入っている間は、メイクはお休みください。
ドレーンを抜いた翌日からメイクが可能です。
フェイスバンド
腫れと内出血を最小限に抑えることを目的として、フェイスバンドをご使用いただきます。
やむを得ない場合を除き、術後から72時間、ご着用を続けてください。
入浴
手術当日から3日間は、体が温まらないよう短時間のシャワーでお済ませください。
それ以降は制限はありません。
なお、傷口にドレーンが入っている間は、傷口は濡らさないようお気をつけください。
ドレーンを抜いた翌日から、シャワー浴が可能です。
運動
1週間はお控えください。
喫煙
喫煙は施術後の回復に悪影響を及ぼします。
手術前後2週間の喫煙をおすすめします。
飲酒
翌々日まで過度の飲酒をお控えください。
食事
施術直後でも食事は可能ですが、麻酔と腫れの影響で、うまく食べられないかもしれません。
食べてはいけない物などはありませんが、最初のうちはゼリー飲料などが楽かもしれません。
※術後買い物に行ったりしなくて済むよう、術前のうちに数日分の食事をご準備しておくことをおすすめします。
施術部位のマッサージ
少なくとも3ヶ月は、安静を心がけてください。
積極的にマッサージを行っていただく必要はありません。
ダウンタイム・リスクなど
起こりやすい
痛み
麻酔が切れた後に、ある程度の痛みが生じます。麻酔は通常3~6時間で切れます。
痛みは数日から1週間ほどで落ち着くことが多いです。
施術後にお渡しする痛み止めの飲み薬をお使いください。
腫れ
広頚筋形成術は、腫れがそれなりに出やすい施術になります。
1ヶ月ほどである程度は落ち着きます。腫れが消失するまで3ヶ月ほどかかるものとご理解ください。
つっぱり感・違和感
広頚筋を縫い寄せることで、しばらく違和感、締め付けられる感じが生じることがあります。
1ヶ月くらいで慣れる場合が多いです。
傷あと
切開して縫合した傷あとの部分で、赤みや盛り上がり、色素沈着がしばらく続きます。
3~6ヶ月ほどでだいぶ落ち着くことが多いです。
硬さ
皮下を剥離した範囲がしばらく硬くなります。数カ月の経過で徐々に柔らかくなってきます。
内出血
切開、剥離した範囲を中心に、広めの範囲に紫色~黄色の内出血斑が生じます。
1~3週間ほどで消えていきます。
時々起こる
知覚低下・異常知覚
皮膚の下を剥がすことで、皮膚につながる知覚神経が分断され、周辺の感覚が鈍くなったり、ピリピリやかゆみなどの異常知覚が生じることがあります。
通常は数ヶ月で改善します。
頭痛、吐き気
フェイスバンドの締め付けなどが原因で、頭痛や耳の痛み、吐き気などが生じることがあります。
症状が辛い時には一旦フェイスバンドを外し、落ち着きましたら速やかにフェイスバンドを再開してください。
まれに起こる
左右差
脂肪の除去量などに差があると、左右差が生じる可能性があります
丁寧に施術を行うことで、発生を予防します。
感染症
細菌が感染すると赤く腫れたり、熱感や強い痛みが生じることがあります。
感染症の予防として、手術中は抗生剤の点滴を使用し、術後は抗生剤の飲み薬をお渡しします。
運動神経の損傷
組織を切除する際などに、筋肉を動かす神経に傷がつき、動きが弱くなったり、動きに左右差が生じたりする可能性があります。
軽度の神経損傷であれば数日から数週程度で改善しますが、長くて数ヶ月かかることもあります。
極めてまれですが、神経の断裂により永続的な麻痺が生じる可能性があります。
血腫
剥離した皮膚やSMASの下に血液がたまり、痛みや腫れ、感染症の原因となることがあります
血腫の発生を予防するため、皮下にドレーン(チューブ)を留置したり、場合によりヘモスタティックネットHemostatic Netの使用を検討します。 ドレーンやヘモスタティックネットは、通常翌日~翌々日に取り除きます。
血腫が発生した場合、傷を再度開いて血腫の除去、洗浄、止血を行う必要があります。
効果の不足
筋肉、皮膚の状態や、再施術例など、何らかの影響により、想定していた程の効果が出ない可能性があります。
広頚筋形成術は、シワやたるみが100%消えることを保証するものではないことを、あらかじめご了承ください。
抗生剤アレルギー
施術中に使用する抗生剤の点滴に対して、アレルギー反応が生じる場合があります。
症状としては蕁麻疹や血圧低下、ショック症状などが生じる可能性があります。
発生した場合は、状況に応じ適切に対処いたします。
皮膚のよれ
皮下を剥離したあと、皮膚が偏った状態で圧迫固定を行うことで、適切でない位置で皮膚が皮下組織と癒着し、違和感のある皮膚のよれが生じる可能性があります。
時間とともに改善が期待できますが、一部症状が残ることがあるかもしれません。
発生した場合は、修正手術やサブシジョン等を検討します。
口の渇き
手術の際には、顎下腺が大きすぎる場合はこれを切除してボリュームの減量を図ります。
顎下腺を取りすぎると唾液が少なくなり、口が乾く症状が現れることがあります
切除しすぎることのないよう、細心の注意を払います。
肥厚性瘢痕・ケロイド
体質により、切開縫合した傷あとが盛り上がったり、強い赤みが生じることがあります。
状況に応じて飲み薬や注射などの使用を検討します。
迷走神経反射
緊張や痛みなどの影響により、血圧が下がって気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。
状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。
極めてまれ
気道圧迫・呼吸困難
術後にあご下の部分で皮下に大量の出血が生じると、その深部にある気道を圧迫し、呼吸ができなくなる可能性があります。
違和感がありましたら、必ずすぐにご連絡ください。
夜間などは、状況により救急外来に行っていただく必要が生じることもあります。
局所麻酔アレルギー
蕁麻疹、アナフィラキシーなどが生じる可能性があります。
状況に応じて直ちに適切に対処致します。
院長からのコメント
スレッドリフトとの併用もオススメ!
お悩みQ&A
- 誰でも受けられますか?
-
局所麻酔アレルギー、妊娠中の方・妊娠の可能性のある方、重度の皮膚疾患、ケロイド体質、ヘルペス感染症、出血性疾患、抗凝固剤内服中の方に対しては、施術を行うことができません。
既に同じ手術を受けたことがある方は、再手術を行えない場合があります。
その他医師の判断により施術が行えない場合がございます。
- 効果は一生続きますか?
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少なくとも10年前後は効果が続くものとお考えください。
加齢に伴って皮膚が伸びたりすると、たるみ感が生じてくる可能性があります。
- 20代です。広頚筋形成術は受けられますか?
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あご下のお悩みは、脂肪のボリュームやたるみなどによる場合もあります。
今のお悩みの原因が広頚筋のゆるみ・離開によるものであれば、広頚筋形成術にて承ります。
- 傷あとが心配です。
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傷あとが全く消えてなくなる、ということはありません。傷あとは必ず残るものです。
極力傷が残らないように、丁寧な縫合を心がけていますが、どの程度傷あとが残るかは体質によるところが大きいです。
体質によっては傷あとがほとんど見えなくなることもありますが、基本的には多少の傷あとは残り続けるものとお考えください。
- 何日ぐらい仕事を休む必要がありますか?
-
フェイスバンドをつけ続ける間、3日間はお休みいただくのが理想です。
会員制度のご紹介
フェイス美容外科では、施術でポイントがたまるおトクな会員制度をご用意しています。
施術を受けられる際は、ぜひご入会をご検討ください。
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