ロングパルスNd:YAGレーザー

お顔や首、頬部、腕などにできる赤いほくろのようなできものは、「老人性血管腫」と呼ばれる血管の良性腫瘍です。

「老人性」という名前が付いていますが、10代・20代から見られることもあります。
1～2mmのサイズにとどまり、どこまでも大きくなっていくようなことはありませんが、年齢に伴い数が増えていくことが多いです。

赤ほくろ（老人性血管腫）には、ロングパルスYAGレーザーが高い効果を発揮します。
1回の照射でなくなる場合が多いですが、サイズなどによっては複数回の照射が必要な場合があります。

照射は一瞬で終わりますので痛みもほとんどなく、麻酔の必要はありません。

小鼻の付け根や鼻、頬などにみられる、拡張した赤い毛細血管には、ロングパルスYAGレーザーが有効です。

毛細血管の拡張には、女性ホルモンや、お肌の慢性的な炎症など、様々な原因が関与します。

拡張した血管ごとに、その流れに沿うように数か所レーザーを照射していきます。
血液の流れを止めることで、血管を萎縮させます。

1回の施術でかなり軽減される場合が多いですが、完全になくすには複数回の施術を要することがあります。

青く浮いた血管は、拡張した静脈です。
ロングパルスYAGレーザーは、赤い血管だけでなく、青い血管にも有効です。

青く浮いた静脈に沿って数か所照射することで、血液の流れを止め、血管を萎縮させます。

血管の太さや状態によっては、複数回の照射が必要になる場合があります。

静脈湖は、唇にできる青紫色のプヨプヨした血豆のようなできものです。
毛細血管が拡張・増殖してできています。

基本的に自然に消えてなくなることはありません。気になる場合にはロングパルスYAGレーザーによる治療が有効です。

通常1～2回の照射で改善する場合が多いです。