人中短縮術
（リップリフト）

痛み

麻酔が切れた後に、ある程度の痛みが生じます。麻酔は通常6〜12時間で切れます。
痛みは数日続くことがあります。
施術後にお渡しする痛み止めの飲み薬をお使いください。

腫れ

人中短縮の術後は、それなりの腫れが生じます。
1週間程度である程度落ち着きます。腫れが消失するまで1〜2ヶ月ほど要します。

つっぱり感・違和感

筋肉を縫い寄せる関係で、1ヶ月くらいは違和感が続く場合が多いです。

傷あと

縫合した部分の傷の赤みが、1ヶ月ほど続きます。
体質により色素沈着が生じます。色素沈着は3〜6ヶ月で落ち着く場合が多いです。
最終的に肌色〜やや白っぽい、線状の傷あとが残ります。

傷の固さ

体質により、傷あとが一時的に固くなることがあります。
2～3カ月で柔らかくなってくることが多いです。

唇の形の変化

唇が上方向に引っ張られることで、上唇の厚みが少し増します。
厚みが気になる際は、口唇縮小術をご検討ください。

口輪筋の麻痺

口輪筋に麻酔が効くことで、手術後口が閉じにくくなります。
当日は食事や飲水が難しいかもしれません。
麻酔の影響は、長くても翌朝までには無くなります。

内出血

内出血が生じると、腫れや痛みが長引いたり、周辺が紫色〜黄色っぽくなります。
長くても2～3週ほどで消えていきます。

一時的な短縮

内部の組織が固くなることで、一時的に口が閉じにくくなったり、前歯が見えやすい状態になることがあります。
緩んでくるまで2〜3ヶ月ほど要します。

切除量の不足

切除し過ぎたものを元に戻すのは極めて困難ですので、切除量の設定には細心の注意を払います。
腫れが落ち着いた時点で切除量が足りないと感じる場合は、追加切除を検討しますのでご相談ください。

口の閉じにくさ（ガミー）

骨格（上あごの長さ）に対して切除量が多すぎると、唇が閉じにくくなって常に歯が見えたり、笑ったときに歯茎が見えやすくなることがあります。
修正は困難です。
骨切りにより改善が見込める場合がありますが、当院では上顎骨切りの取り扱いはございません。

傷あとが固く収縮することで同じような症状が出ることがありますが、その場合は時間とともに落ち着いてきます。

鼻の変形

鼻の穴が下方向に引き伸ばされ、鼻の穴が見えやすくなります。
皮膚の切除量が多いほど、起こりやすくなります。
修正は困難ですので、必要以上に皮膚を切除することは、おすすめ致しません。
当院では口輪筋の処理によって、鼻の変形の発生を予防してはいますが、全く起こらないわけではありません。

人中短縮術は、小鼻の横幅が広がるリスクがあります。
皮膚の下で小鼻が広がらないように縫い寄せることで、発生を予防します。
この作業により、施術直後は小鼻の横幅が若干狭くなる場合がありますが、数週～数カ月で元の幅に戻ることが多いです。

後戻り

口を閉じる動作が繰り返されることで、傷あとが引き伸ばされ、手術の効果が減少するだけでなく、傷あとが幅広く目立つリスクあります。
皮膚の下で口輪筋を骨膜に縫い寄せることで、発生を予防します。

肥厚性瘢痕・ケロイド

体質により、傷あとが盛り上がることがあります。
状況に応じて飲み薬や注射などの使用を検討します。

感染症

細菌が感染すると赤く腫れたり、痛みが強くなることがあります。
感染症の予防として、術後に抗生剤の飲み薬をお渡しします。

迷走神経反射

緊張や痛みなどの影響により、血圧が下がって気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。
状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。

局所麻酔アレルギー

蕁麻疹、アナフィラキシーなどが生じる可能性があります。
点滴、注射などにより対処します。