【ニキビ跡治療】サブシジョン

ニキビ跡について

ニキビ跡の種類

ニキビ跡には、へこんだ『萎縮性瘢痕』と、盛り上がりのある『肥厚性瘢痕』があります。

萎縮性瘢痕は更に、『アイスピック型』『ボックスカー型』『ローリング型』の3タイプに分けられます。

アイスピック型

狭く深いニキビ跡です。
最深部は真皮深くか、皮下組織まで達していることもあります。

ボックスカー型

底が平らでフチが切り立った、クレーターのようなニキビ跡です。
水疱瘡(水ぼうそう)でも、ボックスカー型の跡が残ることがあります。

ローリング型

ニキビの炎症によって生じた異常な線維組織により、真皮が深部に引っ張られることで、へこみが生じます。
ボックスカー型とは異なり、なだらかにへこみます。

肥厚性瘢痕

肥厚性瘢痕は、炎症が長引くことにより、真皮層においてコラーゲンなどが多量に作られることで生じます。
ニキビ跡が盛り上がるかどうかには、体質が大きく関わります。
時間の経過とともに盛り上がりが平坦になることもありますが、盛り上がったまま残ってしまうこともあります。

治療には、テーピングやシリコンによる圧迫、ステロイド含有テープの他、リザベン(トラニラスト)の内服、ケナコルト(ステロイド薬)の注射などが行われます。

肥厚性瘢痕の治療は、健康保険が適用されます。
肥厚性瘢痕の治療は、保険診療を取り扱う皮膚科・形成外科などでご相談ください。
当院では保険の取り扱いはございません。肥厚性瘢痕だけがお悩みのお客様に対する診察・治療は承っておりません。

ニキビ跡治療

アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型、肥厚性瘢痕と、それぞれのニキビ跡のタイプによって、有効な治療法は異なります。

当院では、へこんだニキビ跡にはフラクショナルCO2レーザーアブレージョンサブシジョンといった治療を、単独または組み合わせて行います。

その他のニキビ跡治療として、赤みに対してはIPLが有効です。
色素沈着にはトラネキサム酸、シナール、ハイチオールといった、メラニンの生成を抑える内服薬を処方いたします。

ニキビができやすい方は、ニキビ跡治療を始める前に、イソトレチノインの内服薬を使用して、ニキビをできにくくすることをおすすめします。
今あるニキビを直ちに改善させたい場合には、サリチル酸ピーリングが効果的です。

カウンセリングでは、ニキビ跡の状態を確認し、お客様それぞれに適した治療法をご提案致します。


サブシジョンとは

ローリング型ニキビ跡のへこみは、皮膚の裏側から深部の筋膜につながる異常な線維組織が原因です。

サブシジョンは、皮下の異常な線維組織を断ち切ることで、へこみを緩和・解消する施術です。

へこみの近くから針を差し、針先で線維組織を切っていきます。
針先の感触だけで安全・確実に線維を離断するには、繊細な技術を要します。

単純に線維組織を断ち切っても、傷ついた組織というのは、治癒反応により周りの組織とくっつこうとします。

断ち切った部分同士がくっついてしまうと、へこみが再発します。
これを防ぐため、間のスペースにヒアルロン酸を注入します。

ヒアルロン酸はいずれ分解・吸収されますが、その頃には線維断端の治癒反応は終了しており、潰れていた皮下組織も膨らんでいるので、ヒアルロン酸が吸収されたあとに再びへこみが生じる可能性は低くなります。

サブシジョンはどんなニキビ跡にも有効?

サブシジョンは、ローリング型のニキビ跡にしか効きません。

真皮がえぐれているアイスピック型/ボックスカー型のニキビ跡には、サブシジョンを行っても、効果は期待できません。

ローリング型を併発したアイスピック型/ボックスカー型ニキビ跡に対しては、アブレージョン、サブジジョンそれぞれ単独の施術では効果は不十分で、どちらもあわせて行うと効果的です。

サブシジョン 深いシワに対する効果

シワが深い場所では、シワの底の部分で真皮と筋肉を垂直につなぐ、密な線維組織が存在しています。

シワを浅くしようとヒアルロン酸などを注入しても、固く短い線維組織はあまり伸びず、シワの改善効果が不十分に終わることがあります。

そんなときにはサブシジョンが有効です。
サブシジョンによりこの線維組織を断ち切ったあと、ヒアルロン酸などを注入して持ち上げることで、ようやく深いシワはフラットな平面に近づくことができます。

おでこや眉間に深いシワがあり、ヒアルロン酸の施術では十分な効果が得られなかった方は、サブシジョンをぜひご検討ください。

サブシジョン 施術の実際

へこみのある範囲に麻酔の注射をします。
麻酔が効いたことを確認し、へこみのある部分の皮下に針を入れ、異常な線維組織を断ち切ります。
針先に引っかかりを感じなくなったら、ヒアルロン酸を薄く適量を注入します。

内出血が比較的起こりやすい施術です。
施術が終わりましたら、保冷剤で冷却したのち、テープで数時間圧迫します。

施術の回数

基本的には1回の施術でフラットな状態にすることを目標としています。

凹みが残った場合には、再度施術を行うことで、さらなる改善が期待できる場合があります。

こんな方にオススメ

  • へこんだニキビ跡を治したい
  • おでこの深いシワが気になる
  • 眉間の深いシワが気になる
  • これまで受けた施術は効果がなかった
  • 1回の施術で効果を出した
  • ダウンタイムの少ない施術がいい

施術メニューと料金

基本料金 ¥66,000
1cm2あたり ¥4,400
基本料金には局所麻酔、ヒアルロン酸1ml分、マイクロカニューレ、術後の内服薬の料金が含まれます。
広範囲の場合、追加のヒアルロン酸(1mlあたり¥33,000)が必要になります。
(大抵の場合は、基本料金に含まれる1ml分で間に合います)
料金の目安(基本料金含まず)
こめかみ(片側):2 x 1.5cmとして +¥13,200
頬(片側):4 x 3cmとして +¥52,800
上記の料金はあくまで目安です。
実際の料金はカウンセリングにて算出します。

アブレージョンとサブシジョンを同時に行う場合、基本料金は¥110,000となります。


ニキビ跡治療の前に:ニキビ治療

ニキビをできにくくする治療として、内服薬のイソトレチノインがあります。
イソトレチノインは、皮脂腺を縮小させることで皮脂の分泌量を減らし、ニキビの発生を押さえます。
さらに毛穴の角化異常を正常化することで、毛穴の詰まりを改善する効果もあり、ニキビを根本から治してくれます。

イソトレチノインは一定の期間飲み続けることで、内服をやめた後もニキビが発生しにくい状態が続きます。
海外の研究では、累積の内服量が120~150mgを超えると、内服をやめたあとも再発しにくいというデータが示されています。
これは、体重50kgの方は1日20mgのイソトレチノインを内服した場合、10~12ヶ月継続することに相当します。
当院ではこれを踏まえて、通常20mgを6ヶ月間続けていただくことを基本としています。

強い炎症を伴うニキビができると、ニキビ跡も残りやすくなります。
先にニキビ跡を治しても、新たなニキビ跡ができてしまっては、イタチごっこです。
ニキビができやすい状態が続いているなら、ニキビ跡治療を始める前に、イソトレチノインの内服をぜひご検討ください。

<イソトレチノインのリスクと使用上の注意について>

料金

イソトレチノイン 20mg 30カプセル ¥19,800

症例写真

施術の流れ

01

カウンセリング

お客様のお悩みとご希望をお伺いし、お肌の状態やご予算等をふまえ、最適な施術をご提案いたします。

お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。

02

ご契約

いくつか書類をご記入いただきます。

03

お会計

自由診療では施術前のお会計をお願いしております。

<お支払い方法>

04

洗顔

施術の前に、洗顔していただきます。

05

写真撮影

施術前の記録として、写真を撮影いたします。

06

処置室へ

処置室へ移動します。

07

麻酔

サブシジョンでは、凹みのある範囲に局所麻酔を注射します。
麻酔が効いたことを確認してから、施術を進めていきます。

08

施術

サブシジョンの所要時間は、局所麻酔の時間も含め20~40分ほどです。範囲により異なります。

09

術後説明

施術後の過ごし方やお手入れの方法について説明します。

10

通院

状態の確認のため、施術から1か月後くらいを目安にご来院下さい。

11

アフターケア

術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、メールやLINE、お電話にてお気軽にご連絡ください。

施術後の過ごし方

テーピング

腫れと内出血を最小限に抑えるために、サブシジョンを行った範囲を中心にテーピングを行います。
少なくとも2日後の朝までは貼り続けてください。
できれば4日後の朝くらいまで貼り続けていただくのが望ましいです。

洗顔・スキンケア

当日はお休み下さい。
翌日からテーピングの部分を避け、通常通り洗顔・スキンケアを行っていただけます。

トレチノインなど刺激性のあるもののご使用は、1ヶ月ほどお控えください。

メイク

当日はお休み下さい。
翌日からは針穴の部分以外は通常通りメイクしていただけます。
針穴の部分は、施術の翌々日の朝にテープを剥がしたあとからメイク可能となります。

入浴

当日はからだが温まり過ぎないよう、軽くシャワー程度で済ませていただくことをお勧めします。
翌日以降は制限はございませんが、あまり長湯をすると赤みが強くなるかもしれません。

飲酒

アルコールの摂取により血行が良くなり、赤みやむくみなどが生じる可能性があります。当日はお控えください。

喫煙

喫煙は皮膚・皮下組織の治癒が遅くなる原因となります。
基本的には施術の前後2週間の禁煙をおすすめします。

運動

当日は強い運動はお控えください。

お顔のマッサージ

施術後1か月間は、施術範囲の強いマッサージをお控えください。

日焼け止め

施術部位は紫外線の影響を受けやすくなっており、色素沈着が生じやすい状態が続きます。
紫外線対策を徹底してください。

ダウンタイム・リスクなど

起こりやすい
痛み

局所麻酔の際に、多少の痛みを伴います。

針穴

針穴の傷が生じます。
通常数日以内には消失します。

時々起こる
腫れ・むくみ

針やカニューレによる剥離操作に伴い、腫れ感が生じることがあります。

内出血

針やカニューレによる剥離操作に伴い血管が傷つき、その周辺に腫れや痛みが出たり、黄色~紫色の内出血が起こることがあります。
内出血による色みは、通常2~3週で消失します。

へこみの残存

適切な処置を行っても、へこみ感が残る場合があります。
複数回の施術により、症状の改善が期待できる場合があります。
※ ボックスカー型、アイスピック型の瘢痕は、もともとサブシジョンのみでは目覚ましい改善は期待できません

赤み

施術部位の血流が弱くなるなどの原因で、一時的に色みが変化することがあります。
通常数週~数カ月で戻ります。

固さ

剥離を行った部分が、一時的に固くなることがあります。
長くても3カ月ほどで落ち着いてくることが多いです。

まれに起こる
感染症

赤く腫れたり、痛みや熱感が出ることがあります。抗生剤等で対応致します。
ヒアルロニダーゼ注射によりヒアルロン酸を分解・吸収させる必要が生じる場合があります。

色素沈着

処置部分の血流の低下などによりメラニンが増加し、茶色く色が付くことがあります。
3~6か月ほどで改善する場合が多いです。

迷走神経反射

緊張や痛みの影響で血圧が下がり、気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。

極めてまれ
血行障害

ヒアルロン酸が動脈をつまらせることで、皮膚壊死や視力障害をきたすことがあります。
皮膚が白く変色したり、異常な痛みが出た場合など、血行障害が疑われる場合は、直ちにヒアルロニダーゼを注射していきます。
血行障害が生じた場合、皮膚壊死による傷あとや、視力障害といった症状が残り続ける可能性があります。

アレルギー

ヒアルロン酸に含まれる成分や、局所麻酔の成分に対して、アレルギー反応が起きる可能性があります。
アレルギーの症状としては、かゆみ、湿疹、アナフィラキシーなどが生じます。
ヒアルロン酸を溶かしたり、内服薬や点滴等で対応します。

院長からのコメント

サブシジョン Q&A

施術は誰でも受けられますか?
局所麻酔アレルギーの方、妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方、施術部位の感染症、抗凝固薬内服中、これまでヒアルロン酸の施術を受けて問題が起きたことがある方、その他医師により施術が不適切と判断される場合は、受けられません。
1回でも効果はありますか?
1回の施術でも、高い効果が得られる場合が多いです。
へこみ感が残存した場合や、再発した場合には、再度サブシジョンをご検討下さい。
痛いですか?
最初の麻酔の注射がちょっとチクチクします。
麻酔が効いた後は、基本的に痛みはありません。

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フェイス美容外科では、施術でポイントがたまるおトクな会員制度をご用意しています。
施術を受けられる際は、ぜひご入会をご検討ください。

<フェイス美容外科 ポイント会員制度について>

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