QスイッチNd:YAGレーザー
ハリウッドスペクトラ
Qスイッチレーザーとは?
シミの原因であるメラニンに対してレーザーを照射する際、レーザーの照射時間が長いと、メラニン周囲で高熱が発生し、細胞がダメージを受けて炎症が起きてしまいます。
レーザーの照射がごく短時間であれば、発生した熱は、細胞がダメージを受ける間もなく、一瞬で拡散されます。
熱いフライパンにも一瞬なら触れられるのと、似たようなものとお考えください。
Qスイッチとはレーザー光の制御技術で、ナノ秒(10億分の1秒)という極めて短い時間で、強力なエネルギーを発生させます。
Qスイッチレーザーによりメラニン内部で熱と衝撃波が発生し、メラニンが破壊されます。
破壊されたメラニンは、主に表皮のターンオーバーにより、一部はマクロファージという細胞に取り込まれることで、その場から排出されます。

Qスイッチレーザーの種類と効果
Qスイッチレーザーは、現在主に次の3種類が使われています。
- QスイッチKTPレーザー(532nm)
- Qスイッチルビーレーザー(694nm)
- QスイッチNd:YAGレーザー(1064nm)
光の波長が異なることで、治療対象と効果が変わってきます。
それは、波長の違いによりレーザー光が影響を与える物質と、光が到達できる深さが変わってくるためです。

KTPレーザーは、メラニンに強く反応します。主に老人性色素斑(いわゆるシミ)やそばかす(雀卵斑)の治療に用いられます。
光の波長は長いほど深部まで到達しますが、KTPレーザーは波長が短いので、深い層までは光が届きにくく、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や太田母斑には有効ではありません。
ルビーレーザーはヘモグロビン(血液)に吸収されにくく、エネルギーの大部分がメラニンにダイレクトに届きます。
KTPレーザーに比べて波長が長いこともあり、浅いシミにも深いシミにも高い効果を発揮します。
メラニンへの吸光度が高いゆえに反応が強く出やすく、炎症後色素沈着(PIH)が起こりやすい欠点があります。
YAGレーザーは波長が長いため、深部のメラニンにも届きます。
ルビーレーザーに比べてPIHのリスクは少ないですが、改善まで回数を要することがあります。
シミの状態を的確に診断し、適切な波長を選ぶことが、治療効果を上げるうえで重要です。
※当院ではルビーレーザーの取り扱いはありません
QスイッチNd:YAGレーザー ハリウッドスペクトラ
当院ではQスイッチレーザー機器として、『ハリウッドスペクトラ』を採用しております。
ハリウッドスペクトラを製造するルートロニック社は、高精度・高品質のレーザー機器の開発・製造を担う、韓国のトップメーカーです。
その製品は世界80カ国以上で販売され、品質の高さにおいて高く評価されています。

先代の『スペクトラ』は2009年に発売され、QスイッチYAGレーザー機器として高いシェアを誇りました。
ハリウッドスペクトラはその後継にあたり、2022年に発売が開始された、最新機種となります。
Nd:YAGレーザーの1064nmの光は、KTPと呼ばれる鉱物の結晶を通すことで、波長が半分の532nmに変換されます。
一般にQスイッチYAGレーザーの機器では、1064nmだけでなく、532nmのレーザー光を取り扱うことができます。
レーザーの機種による機能の違い
レーザー治療においては、照射範囲全体に均一な強さで照射される、『トップハット型』であることが理想とされます。
すべてのレーザー機器が、完全なトップハット型のレーザーを出力できているわけではありません。
照射範囲内に出力が強い部分があれば、その部分でやけどや色素沈着、色素脱失などの副反応が生じる原因となります。
逆に出力が低い部分は、シミや肝斑等への治療効果が不十分になる可能性があります。

ハリウッドスペクトラでは、レーザーの心臓部である『共振器(リゾネーター)』が改良され、レーザーの品質と安定性が大幅に向上しました。
理想的なトップハット型に極めて近い形でのレーザービームを照射できるようになったことで、シミや肝斑の治療効果がさらに高まり、レーザー治療につきものの炎症後色素沈着(PIH)のリスクを最小限に抑えることが可能になりました。
より安全で効果的なシミ治療を、ぜひご体感ください。
ハリウッドスペクトラ
5つの治療
ハリウッドスペクトラでは、照射モードやレンズ部分等を変更することで、次の5つの治療法を提供することができます。
スポット照射
最も一般的なシミの治療法です。
強力なQスイッチレーザーを照射することで、シミの原因であるメラニンを粉砕します。
照射された部分は一時的に白くなり、その後カサブタが作られます。
カサブタは7~10日前後ではがれて、剥がれたあとはしばらく淡いピンク色の状態が続きます。
その後、体質等によっては炎症後色素沈着(PIH)が生じる場合があります。
遮光を続けたり、こすらないなどの適切なケアを行うことで、PIHは数ヶ月~半年程度で落ち着いてくることが多いです。

スポット照射 施術の流れ
小範囲であれば、麻酔無しでも楽に受けていただけます。
大きなシミを取る場合や、痛みに弱い方は、麻酔のクリーム(オプション)を使用することで、痛みを緩和できます。
照射が終わりましたら、炎症を押さえる軟膏を塗り、テーピングをして終了となります。
所要時間は数分程度です。シミの数とサイズによります。
スポット照射 施術の回数と間隔
シミに対するスポット照射は、1回の照射でかなり薄くなることが期待できますが、完全に消失するとまでは言い切れないところがあります。
シミが消えきらなかった場合は、6ヶ月間以上間隔を開けてから、必要に応じて再照射を行います。
照射後しばらくしてから炎症後色素沈着(PIH)が生じることで、シミが消えてない、または逆に濃くなったと感じられる場合があります。
PIHに対してレーザーを照射すると、PIHを悪化させてしまいます。
PIHは時間の経過とともに、徐々に薄くなっていきます。
施術によるダウンタイムとして、改善をお待ち下さい。
PIHに対しては、トラネキサム酸などの内服薬を使用することで、改善を早める効果が期待できます。
PIHが生じていない場合でも、シミの再発予防として、内服薬のご使用をおすすめしています。
ADMに対するスポット照射
シミに似た色素沈着として、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)というものがあります。
通常のシミはメラニンが表皮に蓄積するのに対し、ADMは、真皮層にメラノサイトが増加することによって起こる色素沈着です。
原因は不明ですが、圧倒的に女性に多く、遺伝的な要因のほか、紫外線や女性ホルモンなどの影響が考えられています。
メラニンの蓄積している位置が深いことで、灰色がかっています。

ADMには、シミと同様にスポット照射が有効です。
ADMには、深部のメラノサイトに届くよう、1064nmのレーザーを使用します。
ADMではレーザー照射後、シミとは異なる経過をたどります。
確実に効果を出せるよう、強い出力が必要であり、そのため照射後に点状出血が生じたり、赤みがしばらく続くことになります。
シミに対してレーザーを照射した場合、破壊されたメラニンは主にターンオーバーによって排出されます。
真皮層ではターンオーバーは生じないので、ADMにレーザーを照射すると、破壊されたメラニンは主にマクロファージに少しずつ取り込まれることで、排出されていきます。
シミのようにカサブタを作ることはありませんが、ADMの色みが薄くなるには、照射後数ヶ月を要します。
ADMの治療では通常、複数回のレーザー照射を要します。

通常のシミ治療で用いる532nmのレーザーでは、真皮のメラノサイトまで届かないため、ADMには効果がありません。
シミやソバカスとしてIPLやレーザーを受けて効果の乏しかった方は、ADMの可能性もあります。
ぜひご相談ください。
外傷性刺青に対するスポット照射
「外傷性刺青」は、屋外で擦り傷などのケガを負った際に、砂や土などの異物が中に残ったまま傷が閉じてしまったもので、異物が透けて青っぽい外観を呈します。
外傷性刺青にもスポット照射が有効です。
1064nmのQスイッチYAGレーザーにより異物が破壊・粉砕され、細かくなった異物をマクロファージが取り込んで、除去していきます。

レーザートーニング
レーザートーニングは、肝斑に対して有効性の高い照射方法です。
肝斑は、摩擦や紫外線、女性ホルモン、遺伝性要因などの影響で、メラノサイトの活動性が高まっていることが、原因の一つです。
肝斑に対してシミ取りを目的とした高出力のスポット照射を行うと、メラノサイトが活性化されて、逆に色みが悪化してしまいます。
ですが低い出力のQスイッチYAGレーザーを照射した場合、肌の内部では次のような変化が起こります。
- 表皮に沈着したメラニンが排出される
- メラノサイトの樹状突起が減少する
- メラノサイト内のメラニンが減少する
- 真皮毛細血管の太さ・数が減少する
- 真皮で作られるサイトカイン(メラノサイト活性化物質)が減少し、メラノサイトが沈静化する

このようなメカニズムによりメラノサイトの機能と活動性が下がり、肝斑が改善されます。
レーザートーニングでは、低出力のQスイッチYAGレーザーを広い範囲(頬全体またはお顔全体)に照射します。
通常のシミにも効果がありますので、シミと肝斑が混在しているような場合にも、レーザートーニングはおすすめです。
なおハリウッドスペクトラでは、PTPモードと呼ばれる照射法を選択できます。
※PTP: Photoacoustic Twin Pulse
通常はレーザーを1発照射するところを、出力を少し下げてごく短い間隔(80マイクロ秒:0.00008秒)で2発連続照射することで、メラニンへの効果を保ちつつ、肌への負担を下げようとするものです。
施術中の痛みや施術後の赤みを抑えたい場合に、使用します。

レーザートーニング 施術の流れ
基本的には麻酔無しで受けていただけます。
肌のトーンや体質によっては、痛みを強く感じる場合もあります。PTPモードに切り替えたり、出力を調整することで対応いたします。
ご希望の際には麻酔クリーム(オプション)をご利用いただけます。
所要時間は15分程度です。
レーザートーニング 施術の回数と間隔
2〜4週の間隔で、5〜10回ほど回数を重ねていただくことを、おすすめいたします。
肌の状態によっては、10回以上の照射を要する場合もあります。
効果が頭打ちになった場合、照射の間隔を長めにあけると、効果が上がる場合があります。
肝斑治療と内服薬
肝斑治療は、①適切なスキンケア ②紫外線対策 ③内服薬 を原則とします。
これらだけでも肝斑が改善することは多いですが、改善が目に見えるまで長期間を要したり、ある程度のところで効果が頭打ちになることがあります。
これらにトーニングを併用することで、より早期での肝斑の改善が期待できます。
内服薬は飲みたくない、あるいは持病により飲めないといった場合、トーニングはより多くの回数が必要になります。
スペクトラピール(YAGシャワー)
スペクトラピールは、1064nmのロングパルスYAGレーザーを、お顔全体に照射していく施術です。
レーザー光が肌の水分・ヘモグロビン・メラニンと反応すると、真皮が加熱されて線維芽細胞が刺激されます。
これによりECM(細胞外マトリックス)の生成が促されることで、肌のハリ・ツヤや毛穴が改善されます。
YAGレーザーの1064nmの光は、血管内のヘモグロビンの赤い色によく反応します。
真皮毛細血管の増加・拡張によって生じる赤ら顔や、ニキビ跡の赤みにも、スペクトラピールは効果的です。

なお、スペクトラピールは「ジェネシス」と呼ばれる治療と類似のものになります。
ジェネシスは本来キュテラ社の製造するロングパルスYAGレーザー機器の名称で、このジェネシスを用いてお顔全体に中空照射を行う方法が、ジェネシスという施術名で一般化しています。
肌がじんわりと熱くなるような、心地よい施術となります。
照射を重ねていくと、徐々に熱を強く感じるようになってきます。
IPLの照射の際にも加熱に伴う美肌効果は期待できますが、YAGレーザーの1064nmの光はIPLの光より波長が長い分、真皮のより深くまで到達できます。
スペクトラピール 施術の流れ
麻酔の必要はありません。
痛みに弱い方でも、安心して受けていただけます。
まぶたや鼻など皮膚の薄いところは、少しチクチク感、痛みを感じるかもしれません。
所要時間は15分ほどです。
ダウンタイムはほとんどありません。生じたとしても軽い赤み程度で、短時間で消失します。
スペクトラピール 施術の間隔と回数
3〜4週の間隔で、5〜10回ほど受けていただけますと、効果を実感されやすいです。
肝斑とスペクトラピール
肝斑の発生部位では、表皮が正常皮膚よりも薄くなり、バリア機能が弱っていたり、『光線性弾性線維症』といって、異常な弾性線維(エラスチン)が蓄積している状態を伴っています。
スペクトラピールは、肝斑の改善・再発予防の効果を持つことが知られています。
スペクトラピールにより表皮のターンオーバーが促進されることで、バリア機能が正常化されます。
また、肝斑部分では真皮毛細血管の増加・拡張が起こっていますが、スペクトラピールの1064nmの光はヘモグロビンに作用し、異常な毛細血管を消退させるのにも役立ちます。
更にECM(細胞外マトリックス)が再構築されることで、真皮からのメラノサイトに対する異常なシグナルが減少することも、肝斑の改善、再発予防に繋がります。
トーニングによって肝斑がある程度落ち着いたあとは、トーニングとスペクトラピールを交互に行ったり、スペクトラピールだけを繰り返すことも可能です。
肝斑の再発予防に役立つだけでなく、肌の状態も改善されますので、ぜひご検討ください。
フラクショナルレーザー
QスイッチYAGレーザーを多数の微小なレーザービームに分割して、真皮層が焦点となるように照射します。
レーザーが水分と反応して急激な温度上昇が起こると、衝撃波が生じ、真皮内に空胞が形成されます(LIOB:Laser Induced Optical Break Down)。
この空胞形成により真皮がダメージが加わることで、ECM(細胞外マトリックス)の再生が促され、小ジワや毛穴の改善が見込まれます。

MDF:Multi-Depth Fractional
ハリウッドスペクトラのフラクショナルレーザーは、ハンドピース部分を調整することでレーザーの焦点距離が変わり、LIOBの発生する深さを変えることができます。
フラクショナルレーザーにおいて、可変式の焦点距離というのは極めて高い技術力に基づくものであり、本機能を有する機器は、2025年1月時点でハリウッドスペクトラが唯一となります。

<肌質改善>
お顔全体の肌質改善を目的とする場合、真皮中層の1層に照射を行います。
多少の傷みを伴いますが、多くの方は麻酔なしで受けていただけます。
痛みを感じやすい方は、表面麻酔をご利用いただけます(オプション)。
ダウンタイムとしては、軽い赤みが数時間~1日程度生じます。
スペクトラピールの次のステップの美肌治療として、ぜひご検討ください。
<小ジワ・毛穴・ニキビ跡>
小ジワや毛穴、ニキビ跡を改善させるには、より攻めた治療が必要です。
真皮中層と上層の2層に、レーザーを照射します。
上層の照射では強い衝撃波が発生するため、表面麻酔を必要とします。
また、真皮上層の照射により、この部分に存在する毛細血管網が損傷することで、強めの赤みと点状出血が生じます。
ハリウッドスペクトラによる治療の中ではダウンタイムは強めですが、フラクショナルCO2レーザーのダウンタイムに比べると、まだだいぶ軽いものと言えます。
毛穴治療の最初のステップとして、ご検討ください。
フラクショナルレーザー 施術の流れ
表面麻酔を用いる場合は、麻酔の塗布が終わってから30分待機します。
レーザー照射に要する時間は15~30分程度です。
フラクショナルレーザー 施術の間隔と回数
コラーゲン等の増加に伴うシワ等や毛穴等の外観の改善効果は、2ヶ月くらいで現れてくることが多いです。
美肌目的の1層の照射では2週間、小じわ・毛穴・ニキビ跡に対する2層照射では4週間開けていただけますと、次の照射が可能です。
複数回受けていただくことでより効果が高まります。
お肌の改善状況を見ながら、必要に応じて繰り返してください。
毛穴の黒ずみにトーニングをプラス
毛穴の黒ずみは、毛穴に詰まった角質が酸化したり、毛穴周囲でメラニンが沈着することで起こります。
毛穴の広がりに加えて黒ずみも気になるようでしたら、フラクショナル毛穴治療に、レーザートーニングをプラスしていただけます。
レーザーにより角栓とメラニンが除去され、クリアな毛穴に導きます。
アートメイク除去
過去に受けた眉やアイラインのアートメイクが好みに合わなくなった場合や、やり過ぎ感/違和感が気になるようでしたら、Qスイッチレーザーまたはピコレーザーが有効です。
アートメイク/タトゥーは、色素を真皮層に入れ込む手技です。レーザーによってこの色素を破壊し、細かくなった色素が貪食細胞(マクロファージ)が取り込まれ処理されることで、色素が減少・消失します。
ですので、レーザー照射直後に色素が消滅するものではなく、色が薄くなるまでは、数ヶ月の時間を要します。
アートメイク/タトゥー治療に関しては、治療回数やダウンタイム、対応可能な色などの面で、ピコレーザーの方がQスイッチレーザーよりも優れています。
基本的にはピコレーザーによる施術がおすすめです。
※当院ではピコレーザーの取り扱いはありません
ハリウッドスペクトラでは、黒色、赤色のアートメイク/タトゥーへの対応が可能です。
ピコレーザーでもQスイッチレーザーでも、アートメイク/タトゥーの治療には複数回の照射を要します。

アートメイク除去 施術の流れ
眉は表面麻酔で、アイラインは局所麻酔で対応いたします。
所要時間は20分程度です。
アートメイク除去 施術の回数と間隔
通常は複数回の照射を要します。
色が消失またはご希望の状態に至るまで、照射を繰り返し受けていただけます。
再照射は3ヶ月以上間隔を開けて行います。
シミのタイプ別
おすすめ施術
広範囲にたくさんのシミ

このようなシミには、当院ではIPLをおすすめします。
レーザートーニングも有効ではありますが、1回の施術で得られる効果は、一般にIPLのほうが優れています。
スポット照射は、1回の照射で高い効果が期待できますが、施術後は必ずテーピングが必要になります。
あまりたくさんの箇所にスポット照射を行うと、お顔がテープだらけになってしまいます。
スポット照射は個数が多いと、料金も高額になりがちです。
数カ所の目立つシミ

気になるシミが数か所であれば、スポット照射が効果的です。
スポット照射は、1回の照射で高い効果が期待できます。
なおスポット照射では、施術後に必ずテーピングが必要です。
テーピングはしたくない、という場合には、回数はかかることになりますが、IPLも効果的です。
シミの最大の原因は紫外線です。
それまでに浴びてきた紫外線ダメージが、シミとして現れます。
紫外線はお顔全体に降り注いでいるので、気になっていたものは目立つシミ数個かもしれませんが、診察を行うと、それ以外にも薄いシミが多数見られるケースが多いです。
お肌の状態によっては、シミのスポット照射とあわせて、IPLもご提案いたします。
お顔全体や頬全体など広い範囲へのIPL照射により、全体的な色ムラの解消を目指します。
肝斑が目立つ/肝斑とシミが混在

肝斑がある場合は、レーザートーニング一択です。
スポット照射やIPLは、肝斑に照射すると悪化してしまいます。
肝斑のないところなら、スポット照射を受けていただくことも可能です。
肝斑の色みが強い場合、まず内服薬やエレクトロポレーション、ハイドロキノンの外用など、肌に負担のかからない治療から始めることもあります。
色が濃いと、トーニングの反応が強く出すぎてしまうからです。
これらの治療を2~3ヶ月ほど続けて、ある程度色みが薄くなってから、トーニングを開始します。
こんな方にオススメ
- シミを無くしたい
- 肝斑を治したい
- 肌の色ムラが気になる
スポット照射 | |
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シミ・そばかす(532nm) | 1か所 ¥4,950+(¥70 x 面積 [mm2] ) |
シミの個数と、それぞれのシミの面積によって、料金を算出します。 <料金の目安> |
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ADM(1064nm) | 20cm2未満 ¥33,000 20〜40cm2 ¥55,000 40cm2以上 ¥77,000 |
外傷性刺青(1064nm) | ¥8,800+(¥70 x 面積 [mm2] ) ※表面麻酔を含みます。 |
※ 目のキワのスポット照射で眼球保護用のコンタクトを要する場合は、別途¥2,200を頂戴いたします。 |
レーザートーニング (肝斑・美白・くすみ) |
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全顔 | 1回 ¥15,400 5回 ¥71,500 10回 ¥132,000 |
頬 | 1回 ¥12,100 5回 ¥55,000 10回 ¥99,000 |
※レーザートーニングのコースの期限は、5回が6ヶ月、10回が12ヶ月となります。 ※コースの残りの回数は、スペクトラピール、またはYAGフラクショナルへの振り替えが可能です。ご予約の際にお申し付けください。 ※YAGフラクショナルは、肝斑の再発防止を目的として行います。YAGフラクショナルは、肝斑が落ち着いたあとでご検討ください。 |
スペクトラピール (美肌・毛穴・赤ら顔・ニキビ跡の赤み・脂性肌) |
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全顔 (6000ショット) |
1回 ¥15,400 5回 ¥71,500 10回 ¥132,000 |
頬 (3000ショット) |
1回 ¥12,100 5回 ¥55,000 10回 ¥99,000 |
首(4000ショット) | 1回 ¥13,200 5回 ¥60,500 10回 ¥110,000 |
※スペクトラピールのコースの期限は、5回が6ヶ月、10回が12ヶ月となります。 ※【全顔/頬】のコースの残り回数は、レーザートーニング、またはYAGフラクショナルへの振り替えが可能です。ご予約の際にお申し付けください。 |
デュアルピール (レーザートーニング+スペクトラピール) |
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全顔 | 1回 ¥27,500 5回 ¥126,500 10回 ¥231,000 |
頬 | 1回 ¥22,000 5回 ¥99,000 10回 ¥187,000 |
※デュアルピールのコースの期限は、5回が6ヶ月、10回が12ヶ月となります。 |
YAGフラクショナル | |
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美肌 全顔(1層照射) | 1回 ¥15,400 5回 ¥71,500 10回 ¥132,000 |
美肌 頬(1層照射) | 1回 ¥12,100 5回 ¥55,000 10回 ¥99,000 |
<シワ改善>下まぶた(2層照射) | 1回 ¥26,400 5回 ¥121,000 |
<毛穴改善>鼻(2層照射) | 1回 ¥26,400 5回 ¥121,000 +トーニング 1回 ¥33,000 +トーニング 5回 ¥154,000 |
<毛穴改善>頬内側(2層照射) | 1回 ¥29,700 5回 ¥137,500 +トーニング 1回 ¥37,400 +トーニング 5回 ¥170,500 |
<毛穴改善>頬内側+鼻(2層照射) | 1回 ¥39,600 5回 ¥181,500 +トーニング 1回 ¥48,400 +トーニング 5回 ¥220,000 |
※【美肌(1層照射)】のコースの期限は、5回が6ヶ月、10回が12ヶ月となります。 ※【美肌(1層照射)】のコースの残りは、スペクトラピールへの振り替えが可能です。ご予約の際にお申し付けください。 ※2層照射の5回コースの期限は12ヶ月となります。 ※2層照射の料金には表面麻酔が含まれます。 |
アートメイク除去(カッコ内は片側) | |
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眉 | ¥38,500(¥22,000) |
アイライン(上または下) | ¥38,500(¥22,000) |
シミ内服薬
レーザーでシミはキレイになっても、メラニンを過剰に作らせる、シミの原因である異常細胞は、そこに残り続けています。
キレイになったあとは、再発予防のための内服薬がおすすめです。
内服薬は、レーザー照射後に生じる炎症後色素沈着(PIH)の発生予防と、早期改善にも有効です。
レーザー照射前からでも服用していただけます。
肝斑は、慢性的な炎症や、肌のバリア機能の低下などが根幹にあります。
炎症を抑えて『肝斑ができにくい肌』を作るためにも、内服薬は必要です。
シミの再発予防、PIH、肝斑の予防・改善を目的とした場合、次の3つの薬剤をあわせて使用することをお勧めします。
これらの薬剤はそれぞれ異なるメカニズムでメラニンの生成や炎症などを抑えるので、あわせて使用することでより高い効果が発揮されます。
内服薬 | |
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トラネキサム酸 250mg 200錠 (約1ヶ月分:1日3回 1回2錠) |
¥4,400 |
シナール配合錠 100錠 (約1ヶ月分:1日3回 1回1錠) |
¥1,210 |
ユベラ 100錠 (約1ヶ月分:1日3回 1回1錠) |
¥1,210 |
症例写真
施術の流れ
01
カウンセリング
お客様のお悩みとご希望をお伺いし、お肌の状態やご予算等をふまえ、最適な施術をご提案いたします。
お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。
ご希望があれば、カウンセリング当日の施術も可能です。
02
ご契約
いくつか書類をご記入いただきます。
03
お会計
自由診療では施術前のお会計をお願いしております。
04
洗顔
施術の前に、洗顔していただきます。
05
写真撮影
施術前の記録として、写真を撮影いたします。
06
処置室へ
処置室へ移動します。
07
麻酔
施術の内容にあわせて、表面麻酔や局所麻酔を使用する場合があります。
表面麻酔を使用する場合は、麻酔クリーム塗布/麻酔テープ貼付から30分ほどお待ちいただきます。
08
施術
各施術の所要時間は、前述の<ハリウッドスペクトラ 5つの治療>の各項目をご参照ください。
09
術後説明
施術後の過ごし方やお手入れの方法について説明します。
10
通院
シミ・肝斑の治療では、再発予防のため、内服薬を続けていただくことを強くおすすめします。
処方にご来院いただいた際に、お肌の状態の確認が可能です。
トーニングやスペクトラピール、YAGフラクショナルは、継続的に治療を受けていただくことで、より効果が高まります。
11
アフターケア
術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、メールやLINE、お電話にてお気軽にご連絡ください。
施術後の過ごし方
テーピング
スポット照射の場合、照射後しばらくは物理刺激や紫外線に非常に敏感な状態が続きます。
この間に照射範囲に刺激が加わると、色素沈着(PIH)を起こしやすくなります。
テーピングには紫外線を防ぐ効果と、摩擦等によるダメージを防ぐ効果があります。
照射直後から2週間、テーピングを続けていただきます。
テープが汚れたり剥がれかけたりしたら、新しいテープに交換してください。
テープを剥がす刺激が照射範囲へのダメージとなり得ます。テープの貼り替えは、なるべく少ない回数にとどめて下さい。
入浴時や洗顔時など、濡れた状態で剥がしていただくほうが、剥がす際の刺激が少なく済みます。
洗顔・スキンケア・メイク
<スポット照射>
テープを貼ったままの状態で、当日から洗顔・メイクを行っていただけます。
テーピング期間が終了したあとも、洗顔・スキンケア・メイクの際には照射範囲をこすらないよう、お気をつけください。
<トーニング/スペクトラピール>
当日から可能です。
<YAGフラクショナル>
1層照射では、当日から可能です。
2層照射の場合、当日はお休みください。翌朝からは通常通りの洗顔・スキンケア・メイクを行っていただけます。
入浴
当日はからだが温まり過ぎると、痛みやヒリヒリ感、むくみなどが生じるかもしれません。
軽いシャワー浴程度で済ませていただくことをお勧めします。
翌日以降は制限はございません。
飲酒
当日は過度の飲酒はお控え下さい。
運動
当日は強い運動はお控えください。
お顔のマッサージ
照射範囲にはとにかく摩擦を加えないよう、お気をつけ下さい。
日焼け止め
特にスポット照射やYAGフラクショナルなど強い出力のレーザー照射を行ったあとには、照射範囲は紫外線の影響を受けやすい状態が長く続きます。
この間に紫外線を浴びると、色素沈着が発生します。
テーピング中はテープが紫外線の大部分をブロックしてくれますが、テーピングが終わったあとは、日焼け止めやUVカットの化粧品を使用するなど、紫外線対策を徹底して下さい。
紫外線対策は、シミの再発予防の点でも重要です。
ダウンタイム・リスクなど
起こりやすい
痛み
すべての照射モードで、多かれ少なかれ痛みや熱さを感じます。
表面麻酔や局所麻酔を用いたり、照射の出力等を調整することで対処します。
かさぶた<スポット照射>
スポット照射では、照射した部分がこげ茶色に変化します。
7〜8日くらい経過すると、テープを剥がした際にテープと一緒にかさぶたが剥がれます。
かさぶたは無理に剥がそうとせず、自然に剥がれるのをお待ち下さい。
赤み<スポット照射/トーニング/フラクショナル>
スポット照射、特に深層のメラニンへの照射(ADM, 太田母斑等)では、赤みが2〜3週続くことがあります。
レーザートーニングでは、照射範囲に短時間赤みが生じることがあります。
フラクショナルの2層照射(毛穴・ニキビ跡・シワ治療)では、強めの赤みが1〜2日生じ、薄い赤みが4~7日ほど続きます。
炎症後色素沈着(PIH)<スポット照射>
スポット照射では、レーザー照射により細胞がダメージを受けることで、細胞の防御反応としてメラニンが生成され、レーザー照射範囲が茶色く色づくことがあります。
PIHは通常時間とともに落ち着いてきますが、3〜6ヶ月ほど要することが多いです。
PIHの発生を抑えるには、テーピングによる保護と、紫外線対策が重要です。
トラネキサム酸やシナール、ユベラなどの内服薬は、PIHの予防・改善だけでなく、レーザー治療後のシミの再発予防にも効果的です。
肝斑の悪化<スポット照射/フラクショナル>
肝斑の部分に強い出力のレーザーを照射すると、肝斑が悪化する可能性があります。
肝斑に対しては、レーザートーニングとスペクトラピールが効果的です。
毛の脱色・損傷
眉、まつ毛、髪の毛の近くや毛の中に照射する場合、レーザーが毛に当たると、毛のメラニンが破壊されて毛が白くなり、チリチリになります。
通常はあとから元通りの毛が生えてきます。傷んだ毛はカットしていただくようになります。
有毛部のシミやアートメイクを確実に除去するためには、毛の脱色・損傷はやむを得ません。
アートメイク/タトゥーの変色<レーザートーニング/フラクショナル/スペクトラピール>
レーザー光が色素に反応することで、黒色に変色したり、色みが強まる可能性があります。
傷あとやほくろなどを隠す目的の肌色のアートメイク/タトゥー等も含め、アートメイク/タトゥーの施術を受けている部分がありましたら、施術前に必ずお伝え下さい。
時々起こる
シミの残存<スポット照射>
スポット照射でもシミが完全に取り切れず、残存することがあります。
追加照射により改善させられる場合があります。
なお、スポット照射のあとにPIHが生じると、シミが残っているように見えることがあります。
PIHに対してレーザーを照射すると、色みが悪化します。内服薬など、PIHに対しての適切なケアが必要です。
ADM、太田母斑などの深いシミは、1回の照射での改善は難しく、回数を要します。
まれに起こる
表面麻酔によるかぶれ
施術前に塗布する表面麻酔が肌に合わず、強い赤みや湿疹などが生じることがあります。
通常短時間で落ち着きますが、反応が強い場合には塗り薬を使用します。
色素脱失(白斑)<レーザートーニング/スポット照射>
シミや肝斑の部分は、周囲に比べてメラニンが過剰にあることで色が濃く見えるもので、それ以外の部分はメラニンが全くないわけではなく、肌細胞は一定数のメラニンを持っています。
肝斑においては、メラニンの生産工場であるメラノサイトは活性化しながら弱体化しているような状態です。
トーニングによってメラノサイトが破壊されたり、その機能が著しく低下することで、その部分でメラニンが一切作られなくなり、白く色が抜けてしまいます。
色素脱失が生じないよう、適切な出力/照射方法での施術に努めますが、適切に照射を行っても色素脱失が生じてしまうことはあります。
色素脱失が生じたら、まずはトーニングを中断します。
ビタミンCやビタミンE等の内服のほか、スペクトラピールのようなロングパルスYAGレーザーも、白斑の改善に対して有効性が示されています。
場合によってはステロイド軟膏、タクロリムス軟膏等の使用を検討します。
色素脱失の回復には時間を要します。白抜けした状態が残り続ける可能性もあります。
毛嚢炎<スペクトラピール/レーザートーニング/フラクショナル>
毛穴に強い反応が起こることなどにより、毛穴に一致したプツプツができることがあります。
塗り薬や飲み薬により対処いたしますので、ご連絡の上ご来院ください。
やけど
熱が加わりすぎた場合や、お肌の状態(日焼け・強い乾燥など)により、やけどが起こることがあります。
やけどが生じると、強い痛みが生じたり、水ぶくれが現れたりします。
なにか変わったことがあれば、お早めにご連絡下さい。
状況に合わせて、適切に処置を行います。
やけどが生じた場合、傷あとや色素沈着が残り続ける可能性があります。
光アレルギー
体質により、レーザー光が免疫反応を引き起こし、赤みや腫脹、発疹、かゆみ等を生じさせる可能性があります。
光アレルギーを引き起こすのは、紫外線などの短い波長であることが多く、レーザーの532nm, 1064nmの光で光アレルギーの反応が生じることは稀です。
薬剤感受性を高める可能性のある薬剤を内服していると、光アレルギーのリスクが高まります。
極めてまれ
麻酔薬アレルギー
表面麻酔や局所麻酔に対してアレルギーが生じることがあります。
内服薬、点滴等で対応いたします。
一旦アレルギー反応が生じた場合、以後同じ薬剤を使用することはできません。
脱毛<スポット照射/アートメイク除去>
Qスイッチレーザーのような短パルスのレーザーでは、通常は深部の毛根を破壊するようなダメージは生じ得ませんが、毛が生えなくなる可能性はゼロとは言えません。
肥厚性瘢痕・ケロイド
体質等により、レーザー照射部に盛り上がりが生じることがないとは言い切れません。
内服薬、外用薬、注射などで対処します。
院長からのコメント
ハリウッドスペクトラ Q&A
- 施術は誰でも受けられますか?
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局所麻酔アレルギーの方、妊娠中または妊娠の可能性のある方、施術部位の感染症、アトピー性皮膚炎、ケロイド体質、照射部位の皮膚癌治療中、その他医師により施術が不適切と判断される場合は、受けられません。
トレチノインの外用薬を使用中の方は、レーザー施術の2週間前からトレチノインを中止して下さい。
以下の薬剤を内服中の方は、レーザー治療を受けられない可能性があります。・テトラサイクリン系抗生剤(ミノサイクリン、ドキシサイクリン等):光感受性が高まることで、熱傷等のリスクが高まります。・非ステロイド系抗炎症薬(イブプロフェン、ナプロキセン):同上・利尿薬(フロセミド等):同上・抗精神病薬(クロルプロマジン、アミトリプチリン、イミプラミン):同上・抗てんかん薬(フェニトイン):同上・抗凝固薬等(ワーファリン、バイアスピリン、イグザレルト、プラザキサ等):出血/内出血のリスクが高まります・レチノイド(イソトレチノイン):皮膚が薄くなるため、炎症その他副作用のリスクが高まります。・免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、ステロイド):熱傷等が発生した際のち湯が遅れたり、感染のリスクが高まります。・金製剤(シオゾール、リドーラ等):皮膚に沈着した金とレーザーが反応することで、炎症や熱傷、色素沈着が生じます。
- 1回でも効果はありますか?
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レーザーの種類によって、必要な回数は異なります。複数回の施術が必要になる場合もあることを、ご理解下さい。
- 痛みますか?
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照射方法により、痛みの出方は様々です。
強い痛みを伴う施術は、麻酔クリームを塗布して30分待機し、麻酔が効いてから照射を進めていきます。痛みの感じ方には個人差があります。通常は無理なく受けられるものでも、体質によっては強い痛みを感じる場合もあります。
照射の出力などを調整しながら、なるべくご負担の少ないよう、施術を進めていきます。
- ダウンタイムが心配です
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照射方法により、ダウンタイムは大きく異なります。
医師の説明を受け、術後の経過について十分ご理解いただいてから、施術にお進み下さい。
会員制度のご紹介
フェイス美容外科では、施術でポイントがたまるおトクな会員制度をご用意しています。
施術を受けられる際は、ぜひご入会をご検討ください。
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