ジュベルック
Juvelook
ジュベルックとは?
ジュベルックについて
ジュベルックは、ポリ-DL-乳酸(PDLLA)を主成分とする薬剤です。
皮膚に注射されると、PDLLAがゆっくりと溶け出し、注入範囲を適度な酸性環境に保つことで線維芽細胞を刺激し、およそ1年間にわたってコラーゲンの増加を引き起こします。
ジュベルックに似た薬剤で、スカルプトラ(ニューフィル)という製品があります。
スカルプトラはPLLA(ポリ-L-乳酸)を主成分とします。
PLLAは鋭利な結晶で、組織の刺激性が強く、反応が強く現れます。
さらに分解が遅いため(約24ヶ月)、強い反応が長く続くことになり、結果しこりを形成するリスクが懸念されていました。
PDLLAは球形の構造で、組織への刺激性がPLLAよりもマイルドです。
内部は網目状のために、PLLAに比べて短い期間で分解されます(約12ヶ月)。
このような構造的な特徴により、ジュベルックはPLLA製剤に比べて安全に使用することができます。
ジュベルックの治療対象
お顔の刻まれたシワ
表情筋による顔の動きが長期間にわたって繰り返されると、皮膚の構造が変化し、表情を作っていないときにもシワが残ってしまうようになります。
いわゆる『シワが刻まれた』状態です。
刻まれたシワを2本の指でピンと伸ばしてみてください。
シワがキレイに消えるなら、ヒアルロン酸で改善させられます。
シワが消えないなら、ヒアルロン酸を注入しても、指で伸ばしたときと同じようにシワは消えません。
刻まれたシワを改善させるには、真皮のコラーゲンを増やす必要があります。
刻まれたシワにはジュベルックが効果的です。
首の横ジワ
首の横ジワの原因は、加齢だけではありません。
10代、20代の若い方にも見られることがあります。
首の横ジワは、市販の製品・機器等での改善はほとんど期待できません。改善するにしても、長期間使用して得られるのは微々たる効果であったり、費用対効果(コスパ)がよろしくないです。
首の横ジワにも、ジュベルックは効果的です。
凹んだ部分のコラーゲンをダイレクトに増やし、横ジワを軽減・解消へと導きます。
なお、首の横ジワには脂肪注入も有効です。
へこみを脂肪細胞によりダイレクトに持ち上げるのに加え、脂肪幹細胞の働きにより、あわせて肌質改善の効果も得られます。
ただ、1回の施術による効果はジュベルックより高いですが、脂肪を採取する必要があり、施術の負担は大きくなります。
ジュベルックは10分ほどの注射で終わりますので、脂肪注入より圧倒的に楽です。
お好みでお選びいただけます。
なお、首全体のちりめんジワ、乾燥感、加齢感が気になるときには、プルリアル・デンシファイがおすすめです。
横ジワをピンポイントにダイレクトに改善させたい場合にはジュベルック、首全体の状態を改善させたい場合にはプルリアル、とお考えください。
ニキビ跡
ニキビ跡には、凹んだニキビ跡と、盛り上がったニキビ跡があります。
ジュベルックは、凹んだニキビ跡の中でも、”ボックスカー型”と呼ばれるタイプのニキビ跡に、効果を発揮します。
ボックスカー型ニキビ跡は、ニキビが強い炎症を起こしたことにより、真皮成分がえぐれてしまった状態です。
ジュベルックにより真皮コラーゲンを増やすことで、真皮の厚みが増し、へこみが軽減・消失します。
特にへこみが強い、クレーターのような辺縁が切り立ったニキビ跡には、アブレージョンが望ましいです。
アブレージョンは、効果の高い施術ではありますが、ダウンタイムが強めです。
どちらの治療法が適応になるかは、カウンセリングにてご相談ください。
傷あと
強くぶつけて割れたような怪我では、傷が治ったあとに、画像のように凹んだ傷あとが残ることがあります。
ジュベルックは、これらのような凹んだ傷あとにも効果を発揮します。
水ぼうそうの凹んだ傷あとや、外科手術後の凹んだ傷あとにも有効です。
写真のような傷あとの場合、あわせてサブシジョンを行うと効果的です。
ジュベルック 施術の実際
施術は目周りを含めて唇を除くお顔全体、あご下、首、デコルテに受けていただけます。
麻酔のクリームを塗布し、30分ほど待ってから、注射を進めていきます。
(小範囲であれば、局所麻酔で行うこともあります。)
注射は医師による手打ちで行います。
凹んだ部分などにあわせて、丁寧に注射していきます。
回数を重ねることで、より効果が高まります。
1ヶ月間隔で3回ほど受けていただくことが推奨されています。
シワ・へこみの改善効果は、施術から2ヶ月くらいで目に見えてくることが多いので、2~3ヶ月待って前回の効果を確認してから、次の注射の必要性を検討していただくことも可能です。
効果の持続
ジュベルックの効果は、コラーゲン等を増やすことによって、へこんだ部分を盛り上げるものになります。
傷あと、ニキビ跡などに対して得られた効果は、長期間続くものとお考えいただけます。
加齢変化によって深く刻まれたシワは、一旦改善が得られても、加齢とともに症状が再発する可能性があります。
再発を防ぐためにボトックスなどの治療を続けていくことが大切です。
こんな方にオススメ
- ニキビ跡が気になる
- 傷あとのへこみが気になる
- みずぼうそうの跡がへこんでいる
- 首の横ジワを消したい
- たるみ毛穴を引き締めたい
- ダウンタイムの少ない施術がいい
施術メニューと料金
基本料金 | ¥33,000 |
---|---|
ジュベルック 0.5ml | +¥9,900 |
基本料金には表面麻酔/局所麻酔の料金が含まれます。 |
必要量の目安
- 傷あと1か所:0.5ml
- 数カ所のニキビ跡:0.5ml
- 両頬:2.0ml前後
- 全顔:3.0~3.5ml
- 首のシワ:1.5~2.0ml
早期再施術割引
前回の施術から2ヶ月以内であれば、10%オフの料金で再施術を受けていただけます。
症例写真
Case1
施術の流れ
01
カウンセリング
お客様のお悩みとご希望をお伺いし、お肌の状態やご予算等をふまえ、最適なプランをご提案いたします。
お見積もりをお渡ししますので、お持ち帰りの上十分にご検討ください。
※当日の施術をご希望の場合、ご予約状況により当日のご契約・施術が可能な場合もございます。
02
ご契約
いくつか書類をご記入いただきます。
未成年の方は親権者様の同意書が必要になります
03
お会計
自由診療では施術前のお会計をお願いしております。
04
写真撮影
施術前の状態の記録として、写真を撮影いたします。
05
メイクオフ
注射範囲より広めにメイクを落としていただきます。
06
処置室へ
処置室へ移動します。
07
麻酔
注射範囲に麻酔クリームを塗布します。
麻酔が効くまで30分ほどお待ち下さい。
注射範囲が小さい場合は、局所麻酔で行う場合があります。
08
施術
所要時間は5分~20分ほどです。
09
仕上がりの確認
鏡で施術後の状態をご確認いただきます。
10
術後説明
施術後の過ごし方やお手入れの方法などについて説明します。
11
通院
複数回の施術を受けていただくことで、より効果が高まります。
その他心配なこと、気になることがありましたら、ご予約の上ご来院ください。
12
アフターケア
術後の経過についてご不安やご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
施術後の過ごし方
洗顔・スキンケア
当日はお休みください。
翌日以降は制限はありません。
トレチノインなど刺激性のあるものは、1週間お休みください。
メイク
当日はお休みください。
翌日以降は制限はありません。
入浴
当日はからだが温まりすぎないよう、軽くシャワー程度でお済ませください。
翌日以降は制限はありません。
アルコール
アルコールにより血行が良くなり、腫れや内出血のリスクが高まります。
当日は過度の飲酒はお控えください。
翌日以降は制限はありません。
運動
当日はお休みください。
お顔のマッサージ
1週間は必要以上の摩擦を避けてください。
紫外線対策
当日は日焼け止めの使用をお控えください。
翌日以降は通常通りご使用いただけます。
ダウンタイム・リスクなど
起こりやすい
痛み
表面麻酔を使用しますが、針を刺す際と、薬剤を注入する際に多少の痛みを伴います。
赤み
注射した部分に赤みが生じることがあります。
数時間から長くても翌日には落ち着きます。
膨隆疹(凸凹)
注射部位が膨らみます。通常翌朝までには消失します。
まれにまぶたなど皮膚の薄いところでは、数日膨らみが続くことがあります。
麻酔の作用
薬剤には若干の麻酔薬を混ぜています。
表面麻酔の作用とあわせ、数時間程度は皮膚の間隔の鈍さと違和感が続きます。
出血
針穴に多少の出血があります。
施術終了時には出血は止まっています。
時々起こる
内出血
針先で皮下の毛細血管に傷がつくと、黄色~紫色のあざが生じます。
1~2週で消えていきます。
熱感・ほてり
注射部位に一致した熱感・ほてり感が生じることがあります。
通常短時間で消失します。
まれに起こる
迷走神経反射
施術に対する緊張と麻酔の痛みの影響などにより、血圧が下がって気分が悪くなることがあります。
しばらくすると落ち着きます。状況に応じて点滴や酸素吸入を行います。
極めてまれ
しこり
コラーゲンが増えすぎることで、しこりが生じるリスクがあると言われていますが、使用前の薬剤の混和が不十分なこと が原因とされています。
当院では念入りに混和することで発生を予防しています。
感染症
赤く腫れたり、痛みや熱感が出た場合は、感染症が疑われます。
抗生剤の内服薬等で対応します。
アレルギー
使用する薬剤(麻酔薬含む)に対してアレルギー反応が起こることがあります。
赤み、かゆみ、むくみ、湿疹などの症状が起こりえます。
アレルギーが疑われる反応が見られた場合は、内服薬、外用薬等により対処いたします。
院長からのコメント
※ 非表示 ※プチ整形の代表格!
Q&A
- 施術はだれでも受けられますか?
-
妊娠中または妊娠の可能性のある方、局所麻酔アレルギー、同じ薬剤でアレルギーが生じたことがある方、局所の感染症に罹患している方、ケロイド体質の方は、この施術を受けることができません。
抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を内服中の方、糖尿病の方は、病状により施術を受けられない場合があります。
上記以外にも、医師による診察にて施術不適と判断される場合があります。授乳中の方は、麻酔薬が母乳に移行するため、施術後48時間の断乳が必要となります。
- どれくらいの間隔で施術を受けられますか?
-
1ヶ月は開けていただくことをおすすめします。
間隔が短ければ短いほど効果が上がる、というものではありません。
コラーゲンの増加による症状の改善効果は、2ヶ月くらいで目に見えてくることが多いです。
改善の具合を見ながら、再施術が必要かどうかご検討ください。
- ジュベルックは毛穴に効果はありますか?
頬に広く注射することで、たるんだ毛穴を引き締める効果は期待できるかもしれません。
ただ、そのような目的であれば、プルリアル・デンシファイの方が効果的と考えます。
他の施設では美肌効果を目的として使われることもあるジュベルックですが、当院ではへこみを改善させる手段として、ジュベルックを強くおすすめしています。
- 使用するジュベルックの濃度を教えて下さい。
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ジュベルックは、粉末状の薬剤を生理食塩水やヒアルロン酸等で希釈して、使用します。
当院ではメーカーの推奨する、およそ5mg/mlの濃度になるように作成しています。クリニックによっては、希釈の濃度が異なる可能性があるかもしれません。
他院でジュベルックの施術を受ける際には、濃度を問い合わせてみてください。
- ジュベルックの施術後にHIFUやボルニューマーは受けられますか?
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ジュベルックの主成分であるPDLLAは、50度前後で変質をきたします。
HIFUやボルニューマーなど、皮膚・皮下を加熱する施術では、組織の温度は5〜60度に達しますので、影響が出かねません。加熱を伴う施術は、ジュベルックの前に受けていただくか、ジュベルック注射後であれば、少なくとも半年は間隔を開けていただくことをおすすめします。
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施術を受けられる際は、ぜひご入会をご検討ください。
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